将棋界の哲学者 | coconicocoさんのブログ

将棋界の哲学者


渡辺竜王と羽生名人との初代永世竜王位をかけた7番勝負は、現在名人の3連勝と圧倒している。

その内容もまた記事等を読んでみると、勝負どころの場面において羽生名人の読みが深く、中途において

優勢を得そのまま勝利をものにしている。

感動なのは渡辺竜王が常識的に優位と思われる踏み込んだ手を見せた後、名人がその常識を覆す好手を指し

今までの3戦を勝利に結び付けている点にある。

一見良いように見えて踏み込んでみれば、それが実は悪手である、というのは竜王にとって見れば敗北感が一杯なのではないだろうか。すなわち完全な読み負け。

羽生名人は常識的に悪い局面のそのまた未来の局面を想像し、渡辺竜王は常識的に優勢であろう局面にとびこみ敗北した。羽生名人は恐ろしい、そして深い。

羽生名人の強さは通常、常識的に切り捨てるのその向こうに何かがあることを感じ、その筋をさらに深く読み勝利への手を指すことにある。将棋の真理を追求する姿は古代ギリシャの哲学者を思わせるのである。


とはいえ、勝負はまだ決した訳ではないので面白い第4戦を期待してます。