こんにちは
Coconfouato 佐藤です
体を温めて体内の巡りを活発にするねぎは、冷えが引き起こした痛みの症状改善に適した食材です
風邪の初期症状や冷え性の改善に有効で、昔から漢方の生薬としてもよく用いられてきました
なかでも発汗を促す作用があるので、悪寒、発熱、頭痛、胃痛、関節の痛みなど、冬の風邪の症状を和らげてくれます
胃を温め、働きを整える作用や解毒作用もあると言われ、寒い時に悪化する下痢、便秘、腹痛、むくみの改善にも良いでしょう
また、炎症を抑えて、痛みや熱を取り除く作用があるので、扁桃腺、咳、痰、かすれ声の改善にも適しています
冬の間は積極的に食べたい食材ですが、多食すると体内に過剰な熱を作り出すので注意しましょう
特に、熱がこもりやすい陰虚体質と陽熱体質の人は、食べ過ぎに注意をしましょう
特有の辛味は硫化アリルによるもので、免疫力を高めて動脈硬化を予防する働きもあります
根元の白い部分が長い根深ねぎと、緑の部分が多い葉ねぎがあります
根深ねぎは葉の一部の葉鞘という部分を土に埋めて日に当てないように育てたもので、九条ねぎや細ねぎは葉ねぎです
緑色の葉の部分はβ-カロテンを多く含むので、抗酸化効果が高い緑黄色野菜に分類されます
骨を強化するカルシウムや造血作用がある葉酸も含みます
白い部分は淡色野菜ですが、抗菌作用がある辛味成分をたっぷり含むのが特徴です
辛味成分のアリシンにはツンとした香りがありますが、揮発性の為、時間が経つとどんどん減少します
成分を有効に利用するために、使う直前に刻むと良いでしょう
奈良時代に日本に伝わり、古くから重要な野菜として扱われてきました
古代では「葱(き)」と呼ばれたことから、「ひともじ」(一文字)別称もあります
関東の主流は根深ねぎ、関西は葉ねぎですが、現在は全国的にどちらのタイプも流通しています
豆知識
切ると出てくるヌルヌルの正体は?
根深ねぎの緑色の部分を切ると、とろりとしたゼリー状のものが出てきます
これはいろいろな多糖類の複合体です
この粘液には免疫細胞を活性化する働きがあり、そしてその働きは加熱しても損なわれません
「薬味」とは香りの薬
ねぎを刻んだり、わさびをすりおろしたりすると発生する香りは、鼻から入って脳に直接働きかけ、自律神経系や内分泌系などを通じて全身に作用します
日本人は1000年以上前から、香りが薬であることを知り、「薬味」と呼びました
水にさらしすぎはダメ
辛味や香り成分の硫化アリルは揮発性で、しかも水溶性であるため、刻んで水にさらしておくと有効成分がどんどん失われていきます
辛味を和らげたい場合も、さらしすぎは禁物です
おいしいねぎ坊主
ねぎの蕾をねぎ坊主と呼びます
昔から厄除けの象徴とされ、神輿や橋の欄干の装飾のモチーフにも利用されてきました
花が広がる前の蕾のうちに摘み取り、天ぷらにすると美味しくいただけます
ねぎの甘みとほんのりと感じる苦さがあります
ねぎの根からは抗生物質が
夕顔やきゅうりなどの産地の中には、ねぎを近くに植えて収穫量アップを図っているところがあります
ねぎの根に住む拮抗菌が抗生物質を産生し、夕顔やきゅうりの土壌病害に対して有効に働くためで、このような植物同士の共存をコンパニオンプランティングと呼びます
古くから行われてきた伝承農法です
漢方では「葱白」
漢方では白い部分を利用します
発汗作用が強く、風邪の症状に使われるほか、梅雨時に起こる冷えや頭痛、下痢、むくみなどにも良いです
風邪のひきはじめにはねぎ湯
古くから行われている民間療法で、ネギの白い部分を細かく刻み、味噌と合わせてから熱湯を注いで、熱いうちに飲みます
発汗作用があり、熱を下げるだけでなく、弱った体を回復させる効果もあります
熱い味噌汁に刻んだねぎをたっぷり加えて飲んでも、同様の効果が期待できます
その他にも風邪対策の民間療法として、喉の痛みを抑える「ネギ湿布」が伝わっています
精進料理では食べてはいけない「五葷」の1つ
仏教の教えが殺生を禁ずることから、精進料理では動物性の食材は食しません
それ以外に、使用を禁じられている5つの食材がねぎ、らっきょう、ニラ、ニンニク、玉ねぎで、それらを「五葷(ごくん)」と呼びます
いずれもネギ属の野菜で強いにおいがあることと、精がつく食べ物であることから、修行の妨げになると考えられているためです
なお、5つの食材については、宗派によって多少違いがあります
硫化アリル(アリシン)
ねぎの仲間特有の辛味成分
硫化アリルはねぎの仲間やニンニク、にら等のネギ属野菜に含まれる香り成分で、硫黄化合物の1つです
ツンとした刺激のある香りがあり、抗菌や抗酸化作用のほか、血栓の予防、消化促進等の働きもあります
硫化アリルの一種のアリインは、酵素の働きでアリシンに変わると体内でビタミンB1と結合してありアリチアミンになり、疲労回復効果を持続させます
蜂蜜と一緒に食べない
ネギと蜂蜜を一緒に食べると、吐き気を引き起こす恐れがあるので、注意しましょう
ねぎのデータ
五味 辛
五性 温
帰経 肺・胃
体質 気虚・陽虚・血虚・気滞・瘀血・水毒
英名 Welsh onion
和名・別名 長葱
エネルギー(100g中) 34kcal
糖質量(100g中) 5.8g
食品成分表(根深ねぎ・茎・軟白 可食部100gあたり)
たんぱく質 1.4g
脂質 0.1g
炭水化物 8.3g
無機質
カルシウム 36mg
鉄 0.3g
ビタミン
A β-カロテン当量 83μg
B1 0.05mg
B2 0.04mg
C 14mg
効果アップの組み合わせ
風邪のひきはじめに
ネギ+しそ
刻んだネギ、酒少々を加えた味噌をしそで巻いて焼いていただきましょう
ネギもしそも発汗作用があり、体の寒気を取るので、風邪の初期症状に有効です
冷え性の改善に
ネギ+エビ
ネギとエビの炒め物にしていただきましょう
どちらも気を巡らせ、体を温める原動力とも言える陽気を養う食材
冷え性の改善にオススメの組み合わせです
痛みを伴う風邪に
ネギ+生姜
ネギと生姜には、強い発汗作用があります
特に体の節々に痛みを伴う風邪のときには、スープやお粥の薬味として使うとで治りが早いと言われています
肩こりを和らげる
ネギ+真イワシ
ともに温性の食材ですが、真イワシには血の巡りを活発にする働きがあります
肩こりがひどい時は、ネギをたっぷり入れた真イワシのだんご汁を飲むと良いでしょう
冬の元気不足を解消
ネギ+羊肉
お互いに体を温める作用を持つ食材の組み合わせです
羊肉には気を補う作用があるので、体が冷える、元気がない、やる気が出ない、体力不足の時にも適した料理です
ネギと羊肉の炒め物
材料(2人分)
長ネギ 1本
羊肉(ラム)薄切り 200g
サラダ油 小さじ2
〈A〉
塩 ひとつまみ
胡椒 少々
黒酢 小さじ1
片栗粉 小さじ1
酒 小さじ2
〈B〉
醤油 大さじ1と1/2
黒酢 大さじ1
砂糖 小さじ1と1/2
胡椒 少々
1、長ネギは5cmの長さに切ってから縦4つ割にし、羊肉を食べやすい大きさに切って〈A〉をよく揉み込む
2、フライパンにサラダ油を入れて中火にし、羊肉を炒める。肉の色が変わってきたら長ネギを加える
3、長ネギがしんなりしてきたら〈B〉加え、サッと絡めて火を止める
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