こんにちは
Coconfouato 佐藤です
作りたい自分好みのフレグランスのイメージが固まったら、道具類を揃えて創香の準備を始めましょう
道具の役割と用途を理解して、正しく使えるようになりましょう
実際に創香を始める前に、必要な材料や道具を確認しましょう
主役である精油は、信頼できるメーカーや販売元のものを使うことをお勧めします
精油は産地などによって香りが異なるため、品質を見極めて香りを一定の基準で評価する力も重要だからです
パチュリなどの例外を除いて、基本的に鮮度がよい方が香りもよいので、品質保持期限も忘れずにチェックしましょう
基本的に精油は1滴0.05ｍｌずつ出る容器に入っていますが、そうでない容器に入った精油を使う場合は、精油の種類ごとにスポイトも用意します
精油をブレンドするときには、ビーカーとガラス棒を使います
ブレンドは精油原液のままで行う方法と、無水エタノールで10％に希釈した精油を使う方法があります
精油の原液は香りが強く粘性にも差があるため、一定の状態を保ってブレンドを行うためにも希釈することをお勧めします
高価な精油も希釈によって少量であっても有効に使えます
香りは、ムエットという専用の試香紙の先に精油をつけたものを鼻先にかざして嗅ぎます
メモ帳なども用意しておき、香りの配合や印象を記録しておきましょう
希釈した精油やブレンドした精油を保存する場合は、密封できるガラス遮光瓶に入れ、レシピや作成日を書いたラベルを貼って保存します
一般的には1年以内、柑橘系の精油を使った場合は半年以内を目安として使い切りましょう
ブレンドした香りは、市販の精油を同じように様々のものに活用できます
最もシンプルに香りそのものを楽しめる方法は香水です
ビーカーの中で作った香りに、精油の濃度が1％以下になるよう無水エタノールを足して希釈すればオリジナル香水の完成です
自分で作ったお気に入りの香りをアトマイザーに入れて持ち歩けば、どこでも手軽に楽しめて、ストレスや緊張を感じる時に気持ちを落ち着かせるのに役立ちます
香りは自己表現の一つでもありますから、出会った人に対して、自分自身の印象を香りで残すこともできるでしょう
マッサージオイルや入浴剤、アロマキャンドルなど、材料に無水エタノールを含まないものに活用したい場合は、希釈せずに原液のままでブレンドする方がよいでしょう
精油の特質によっては、使用方法に注意すべきものもあります
例えば、刺激性があるイランイランやジャスミン、ティートゥリーなどの精油を使った香りは、体調が悪いときや敏感肌の人は慎重に用いましょう
香りに敏感な妊娠中の方や幼児、ペットへの使用は避けた方が安全です
もしも香りで気分が悪くなったり、かゆみや炎症が起きたりした場合は使用を中止し、窓を開けるなどして部屋の換気を行いましょう
肌トラブルの場合には皮膚についた香水を流水で洗い流し、症状が改善しないようなら医療機関で受診してください
また、光毒性のあるグレープフルーツやベルガモット、レモン、ライムなどの精油を使ったものは、肌につけた状態で紫外線に当たるとシミの原因になることがあります
これらの精油を加えた香水や手作り化粧品類を使ったら、使用後数時間は紫外線を避けましょう
賦香率と香水の呼び名
市販の香水には「パルファン」「オーデコロン」といった名称がついているものがあります
これは、香料の濃度(賦香率)による分類です
パルファンは香料の濃度が約20～30％で、一般的に6時間ほど香りが継続します
オードパルファンは香料濃度が約10～20％で、香りの継続時間は5時間くらいです
オードトワレは香料濃度が約5～10％で、3時間ほど香りが継続します
オーデコロンは香料濃度が約2～5％で、香りの継続時間は1時間くらいです
なお、精油で作る手作り香水は、安全に楽しむためのガイドラインとして、精油の希釈率を1％以下とすることが推奨されています
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