こんにちは
Coconfouato 佐藤です
今日はハーブ 「オニオン」 のご紹介をしたいと思います
オニオンは空洞のある細長い葉をつけ、花は花茎の先に放射状に咲きます
肥大した鱗茎を香味野菜として食べます
黄玉、白玉、赤玉に大別され、日本で主流の黄玉種は、加熱すると辛味成分が甘みに変化します
皮も白い白玉種は水分が多く、辛味が強くないのが特徴です
赤玉種はレッドオニオンや紫タマネギと呼ばれ、皮が赤紫で辛味が少ない品種です
他にも、密集して栽培することで鱗茎を小型化させた小タマネギや、成長過程で収穫し長ネギの代用品として使われる葉タマネギなどがあります
消化液の分泌を助ける働きのある硫化アリルを含むため、食用すると新陳代謝を高めたり、血液をサラサラにする効果があり、動脈硬化の予防に役立ちます
1年中出回っているものと、春に出回る「新タマネギ」と呼ばれるものとの違いは、収穫後の処理です
通年で回っているものは、収穫した後に皮を乾燥させ貯蔵性を高めています
一方、収穫後に乾燥させずに出荷されたものが新タマネギです
オニオンは紀元前から栽培されており、エジプトのピラミッド建設に携わる労働者に配給されていたようです
アメリカには17世紀に、中国には19世紀に伝来し、日本へは江戸時代に長崎に伝わりますが、本格的に栽培されるようになったのは明治以降でした
酸性土壌を嫌うので、必ず石灰を入れて土壌を中和してから栽培します
苗は根元の直径が8ｍｍ位のものを選び、15ｃｍほどの間隔で受け付けます
暖かくなると鱗茎が肥大して地表に現れ、株の7割程度の葉が倒れたら、収穫のサインです
収穫後は風通しの良い場所に並べて、よく乾燥させましょう
日本では常備している家庭も多いオニオンは、カレー、肉じゃが、ハンバーグ、ミートソースなど幅広い料理に使われます
うまみの強い香味野菜なので、スパイスや薬味としても活躍します
辛さと甘さを併せ持っているのが特徴で、加熱すると辛味が弱まり、隠れていた甘みが引き出され、さらに水分が飛ぶと甘みが増します
生のままで食することも多く、スライスにしてサラダにしたり、料理の付け合わせとして添えられたりします
辛味成分の硫化アリルはビタミンB1と結びつくとビタミンB1の吸収を良くするので、ビタミンB1が豊富な豚肉とオニオンを組み合わせたものが、スタミナ料理として利用されています
水溶性なので、水にさらすと流れてしまい、その分辛味を和らぎます
通年出回っている、硬く実が締まった表皮の茶色いオニオンは湿気に弱いので、風通しの良いところで保存します
触ってぶよぶよしているものは腐っていることがあるので、よく乾燥しているものを選びましょう
春に出回る新タマネギと呼ばれるものは日持ちがしないので、例蔵庫で保存し、なるべく早く食べきるようにしましょう
皮を煮出したものは、出汁として料理のベースに使ったり、お茶として利用できます
オニオンの活用法
肉料理、魚料理、ソース、スープなど、幅広い料理の香り付けや臭み消しに使います
煮込み料理やオニオンスープなどでオニオンの甘みを出したいときは、飴色になるまでじっくり炒めるのがポイントです
生で食べるサラダやカルパッチョ、マリネには、辛味や刺激臭の少ない新タマネギや紫タマネギが適しています
皮も利用され、他の野菜の皮やへたと一緒に煮出したものは野菜だしとして料理のベースになります
また、皮を煮出して作るオニオン茶は、抗酸化作用のある健康茶として注目されています
煮出した液で布を煮れば、黄色のハーブ染めが楽しめます
形状別活用法
鱗茎、葉、皮いずれも、生の状態で使われることが多いです
鱗茎を乾燥させたものや粉末状のものはスパイスとして販売されています
利用分位
最も利用されているのは鱗茎です
春先に出回る新タマネギは、長ネギと同じように使用できます
皮は煮出してお茶やだしなどに使われます
入手方法
川が茶色いオニオンは、スーパーの野菜売り場などで1年中販売されています
新タマネギと葉タマネギは春の時期だけ出回ります
分類
ヒガンバナ科ネギ属
収穫部位
鱗茎、葉、皮
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