こんにちは
Coconfouato 佐藤です
組香の1つである源氏香の回答に用いられる「香図」は、粋な文様として源氏香を行わない庶民にまでも広く愛され、建築や和菓子、商標などに広く活用されてきました
組香において回答する際に、香りを聞く回数を縦線で示し、同じ香りと判断したものを横線で結んだ図を「香図」といいます
「源氏香」も香図を使って回答する代表的な組香の1つで、その香図は「源氏香図」と呼ばれます
源氏香において、縦横の線の組み合わせで作られる香図は全部で52通りあり、それぞれに「源氏物語」の各巻の名称が銘(名前)として割り振られています
この名称がつけられたいきさつは定かではありませんが、能書家で知られた、公卿・近衛尚道が、いち早く香図の名に「源氏物語」を用いたと言う研究論文もあります
尚道が残した日記には、彼が1516年9月、右京大夫細川高国から「源氏物語」にちなむ銘を香図につけるように依頼され、完成させて和歌とともに贈呈したことが書かれていました
しかし、この1516年は室町時代後期にあたり、今に伝わる源氏香が成立したとされる江戸時代初期とは時代に開きがあるため、尚道が銘をつけた香図はあくまでも源氏香の前身だったのだろうと推測されています
また、尚道がどのような銘を香図につけたのかは、残念なことに資料等が残っていないため不明です
江戸時代の中頃に源氏香が広まるとともに、源氏香図も「源氏物語」の各巻を象徴する意匠文様として広まっていきました
縦の直線と横の直線だけで作られたシンプルな幾何学模様が、モダンで粋な印象を人々に与えたのでしょう
さらに、優雅で美しい「源氏物語」の世界を想像させ、憧れを抱かせる効果があったと考えられます
源氏香図は能楽や歌舞伎の舞台衣装、蒔絵の文様として、また人々の生活に身近なところでは着物柄や小物、生活工芸品などのデザインとしても用いられ、組香としての源氏香行わない人々にも広く好まれるようになりました
源氏香図が文様として広まるにつれ、吉凶や季節を当てはめて、さりげなく慶弔品などに用いられるようにもなったと言われています
本来は「源氏物語」54帖に対して源氏香図は52通りですが、図が存在しない「桐壺」と「夢浮橋」も含め、全体で吉が24、凶が30とされたようです
その振り分けは、例えば光源氏が紅葉の中でまう「紅葉賀」は吉で9・ 10月、紫の上が亡くなる「御法」は凶で春夏秋など、おおよそ物語の内容に即していたと考えられています
明治時代以降も源氏香図は建築の壁面や釘隠し、欄間や襖等の衣装、和菓子や企業の商標、社章などに用いられてきました
明治生まれの文豪・泉鏡花も源氏香図を愛用したことで知られています
彼は敬愛する師・尾崎紅葉の名にちなんで「紅葉賀」の文様を好み、全集の表紙や墓碑にも用いました
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