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Coconfouato 佐藤です
ヨーロッパでは近年に入ると大航海時代に突入し、近代には技術の革新によって、香水という新しい楽しみも生まれました
20世紀にはアロマテラピーが登場し、香りの力が再び注目を集めます
ルネサンスと産業革命が起こった近世から、成文憲法、国民国家、資本主義が整った近代にかけて、ヨーロッパでは政治や経済、科学や文化、生活までもが大きく変化していきます
15世紀末から16世紀にかけて、コロンブスやバスコ・ダ・ガマ、マゼランが新大陸や新航路発見し、大航海時代に突入すると、ポルトガルやスペインを始めとするヨーロッパ諸国は、スパイスや香料の産地の支配権をめぐる激しい争奪戦を繰り広げるようになります
これが植民地体制の始まりとなり、各国はスパイスや香料の産出地を自国の植民地とするため互いに戦い、植民地を増やしていきました
19世紀半ばになると、争っていた国はそれぞれ自国の植民地でスパイスや香料を栽培できるようになり、それによって自国へのスパイスや香料の供給が安定したため、ようやくヨーロッパ各国による産地の奪い合いは落ち着きました
ヨーロッパにおける香料の需要は、まず16世紀初めのイタリアで高まりました
東洋から運ばれてくる香料の取引の中心地となったヴェネツィアでは、王侯貴族が宮殿内の悪臭を消すために香料を大量に使ったため、香料の需要が急激に伸びたといいます
香料の流行は、ヴェネツィア以外の都市にも広まりました
中でもフィレンツェでは医薬としての発展がめざましく、1612年には、サンタ・マリア・ノヴェッラ修道院内でハーブや香料から薬剤を作る薬局が営業を開始しました
他の修道院でもハーブや香料を使った新薬の調合が行われ、修道院長の中には製薬で名をあげようとする者もいたようです
こうした修道院で作られた薬の中には、皮膚用の塗り薬やアーモンド軟膏、ユリ水化粧水、熱病用チンキ、火傷用軟膏など、有名になったものもありました
イタリアの香りの文化は、16世紀中頃、カトリーヌ・ド・メディシスによってフランスに伝えられました
その後フランスの香りの文化の発展に貢献したのが、イタリア系の貴族フランギパニ家です
同家は、植物系香料と動物系香料を配合した香粉を考案した人物や、17世紀初期に香りをアルコールに移して「フランギパニ香水」を作り、香水の基礎を築いたメルキュティオ・フランギパニらを輩出しました
17世紀後半には、同家の伯爵が独自に配合した香料で香りをつけた「フランギパニ手袋」が大流行しました
18世紀後半から19世紀に起こった産業革命の影響により、香料業界にも大きな転機が訪れます
1832年、南仏のグラースに、世界で初めて溶媒による抽出法を取り入れた精油蒸留会社が誕生し、高濃度の精油を安定して抽出できるようになったのです
合成香料の開発も進み、複雑で繊細な香りの近代香水も生まれました
20世紀に入ると、香りの分析や合成の技術が急激に進歩したことで、調香師達の自由な発想やイメージが実現可能になり、名作と呼ばれる香水が次々と生まれます
シャネル、ランバン、ディオールなどのファッションデザイナーも次々に香水を発表し、人気を博しました
このように近現代の香りの文化は、香水を中心に、楽しみやおしゃれとしての面が大きくなりましたが、20世紀にはアロマテラピーが登場し、香りが人の体や心に与える力が再び注目されるようになります
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