こんにちは
Coconfouato 佐藤です
今日はハーブ 「ルー」 のご紹介をしたいと思います
ルーは、初夏に可愛らしい黄色の小花を咲かせるハーブで、苗をうえつけた1年目は柔らかい緑色だった茎が、2年目以降には根本から茶色く木質化し、硬い枝になります
葉は青みがかった緑色で丸く切れ込みが入っており、山椒のような独特の強い香りがします
この香りを猫が嫌がるので、ネコヨラズ(猫よらず)として園芸店で売られていることもあります
日本は明治初期に伝来したとされており、本の虫除けなどに使われていました
英語名の「Rue」には、懺悔や悔い改めると言う意味もあります
カトリックの教会では、聖水をまく儀式を行うときにルーの枝を使うこともあったといいます
ヨーロッパでは魔女が呪いに使ったり、魔除けに用いられたりするハーブとして知られており、かつては家の床をルーの枝でこすれば魔女を追い払うことができると信じられていました
イタリアの一部の地域では、今でもルーを小さな袋に詰めて、お守りとして身につけたりします
ルーは眼病の治療にも用いられ、17世紀のイギリスの詩人ジョン・ミルトンが記した「失楽園」には、禁断のりんごを食べて楽園を覆われ失明したアダムの目を、大天使ミカエルがアイブライトとルーで清めることで光を取り戻すシーンがあります
栽培には手間がかかりません
土は乾燥気味にし、収穫を兼ねて枝を切り、風通しを良くするようにしましょう
葉は花が咲く前に、花は咲き始めを収穫します
葉や茎、枝から出る汁は、直接触れるとかぶれることがあるので、植え付けや収穫等の作業をする際にはグローブをつけると良いでしょう
古代ローマや中世ヨーロッパでは、ルーの葉や種子がシチューなどの料理やジャムに使われたり、スペインでは蜂蜜酒の風味づけに用いられたりしていました
しかし、毒性や幻覚作用があることから、現在ではイタリアの蒸留酒グラッパの風味づけに用いられる以外は、ほとんど食用に使われる事はなくなりました
ルーの葉には抗菌や防虫の作用があるとされる成分シネオールが含まれており、匂いも独特で、中世ヨーロッパでは伝染病を防ぐ力を持つハーブと考えられていました
そのため、疫病よけのために人々が持ち歩いた、香りの良い植物で作る小さな花束「タッジーマッジー」には、バラやタイム、ローズマリー、セージなどとともにルーが使われており、イギリスの裁判所では衛生設備の悪さから囚人の疫病がうつらないように、裁判官がタッジーマッジーを携える習慣がありました
また、16~17世紀のヨーロッパでは宮殿から一般市民の家まで行われていた、床にハーブをまいて疫病の感染を防ぐストローイングに使われる代表的なハーブでもありました
犬につくノミなどの虫を防ぐために、ルーの葉を乾燥させたものを首輪につけることもあります
ルーの活用法
ルーの葉、茎、花は、乾燥させると独特な香りがさらに強くなります
本に挟んでしおりにしたり、書棚の近くにつるしてたりしておくと、本につく虫を防ぐことができます
布袋に入れてサシェにしたり、クローゼットや着物用のタンスに入れたりするのもオススメです
古くから、イチジクの木の根元にルーを植えると、イチジクの成長が助けられ、実の甘さが増すと言われていました
バジルとの相性は悪いので、一緒に植えない様にしましょう
枝ごと収穫して生のまま飾ったり、乾燥させてリースやドライの花束にしたりしても楽しめます
形状別活用法
防虫のために使う場合や、ポプリやサシェにするときには、ドライにしたものが用いられます
リースなどのクラフトにはフレッシュのものを使います
利用部位
防虫のためには葉や茎が使われることが多いですが、花も利用されます
可愛らしい黄色の花は、フラワーアレンジメントの材料にしても栄えます
入手方法
苗は園芸店などで購入できます
種子を収穫する場合は、花が咲き終わってもそのまま残しておき、10月以降に熟した種子を取り、春の種まきまで保管しておきます
分類
ミカン科ヘンルーダ属
収穫部位
葉、茎、花
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