こんにちは
Coconfouato 佐藤です
今日はハーブ 『スイートマジョラム』 のご紹介をしたいと思います
緑色の丸葉が対になってつき、初夏に白ピンクの頭状花が咲くハーブです
同属異種のワイルドマジョラムはオレガノのことで、草姿も香りも似ていますが、スイートマジョラムの方が繊細な香りで甘みを強く感じます
学名のOriganum(オリガヌム)は、ギリシャ語で「山」と言う意味のoros(オロス)と「素敵なもの、喜び」と言う意味のganos(ガノス)の合成語です
幸福を象徴するハーブと言われ、古代ギリシャやローマでは、故人の冥福を祈る植物として墓地に植える風習もあったほか、結婚式にもこの花の冠を用いました
そのため現在でもヨーロッパの一部では、乾燥させて粉状にし、ハチミツと酢で練ったものを肌に塗り、「愛する人に合わせてください」と三度唱えて願うと、将来の結婚相手が夢に現れると言う恋占いもあります
また、16世紀のイングランド女王エリザベス一世はスイートマジョラムの香りを特に好み、ハーブを床にまいて足で踏みしめ、芳香成分で消臭する「ストローイング」の材料にも利用しました
水はけが悪いと蒸れて枯れたり根腐れしたりするので、水のやり過ぎや梅雨時には注意しましょう
本格的に収穫できるのは2年目からで、草丈が20cm位になり、分枝が多くなったら収穫のタイミングです
葉が密集している部分は収穫を兼ねて刈り取り、風通しを良くしましょう
年々、茎が木質化するので、3~4年ごとに株分けや挿し木をするようにします
全草に精油成分があるので、他の香りの良いハーブと寄せ植えしてフレグランスガーデンを楽しむのもオススメです
味や香りがオレガノやタイムに似ているため、料理ではそれらの代替品としてしばしば用いられることがありますが、スイートマジョラムの方が甘美な風味があり、少し苦味もあります
古代ローマ時代から肉料理のソースの材料として使われてきた歴史があることから「肉のハーブ」と言われ、あらゆる肉料理に用いられます
ポーランドには、スイートマジョラムの風味を生かした粗挽きの大きなソーセージ「キルバサ」があります
パセリやタイム、ベビーリーフなどと一緒に束ね、ブーケガルニとして煮込み料理などの風味づけにも使われます
スイートマジョラムに含まれる成分は食欲を増進させ消化を助けると言われているので、体調に合わせて食前や食後にハーブティーにして飲むと良いでしょう
淡いミントに似た香りにはリラックス効果や安眠をもたらす作用があるとされ、ハーブピローやハーバルバスに用いられるほか、ポプリとしても楽しまれます
スイートマジョラムと蜜蝋、オイルで作る家具用のワックスは、木材に塗るとツヤが出て良い香りがします
その他、目のクマやニキビを改善するとして、化粧水の材料にも用いられています
スイートマジョラムの活用法
特に肉類との相性が良いですが、トマトを始めとした野菜料理や豆料理、シチューやスープなどの煮込み料理にも使われます
半熟卵やフォアグラのように、脂肪分が多く香りの少ない素材とも好相性です
ラム肉であれば、魚類には臭み消しとして、ソーセージには風味づけとして活躍します
フレッシュリーフは、刻んでサラダドレッシング、料理の飾り付けに使いましょう
ハーブオイルやハーブソルトの材料としても重宝します
加熱するとえぐみが出やすいので、火を入れる料理にはドライが向いています
形状別活用法
春の新芽や初夏の葉は柔らかく、風味も香りも穏やかなので、フレッシュのまま使うのに適しています
開花期から晩秋の葉は、ドライにしたり抽出用に使いましょう
利用部位
葉は料理やハーバルバス、花はティーやハーブピロー、リースなどのクラフト、茎は肉料理の臭み消しなどに使えます
若い葉は傷みやすいので扱いに注意しましょう
入手方法
園芸店やネットショップ、ホームセンターなどで、苗や種を入手することができます
種まきのほかに、株分けや挿し木でも殖やせます
分類
シソ科ハナハッカ属
収穫部位
葉、花、茎
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