In the sea R-18《FANBOX内小説サンプル》
アカリン@R18性欲強めカップルの家族誕生小説執筆オリジナルストーリー、人物の賀城修二と桃瀬里美の物語をひたすら掲載。pixiv同様サンプル版を掲載していきます。R18を含む、性欲強めカップルの物語。大学生時代〜結婚〜妊娠、出産……国立大出身、両親のいない夫婦が家族をつくる。以降連載中。【5と0の付く日+気まぐれで更新中。毎月全6回+α更新。】《未来への足跡》 1〜17話 全体公開中※Twitterにて支援者さま向け裏話や更新情報など呟いてます。 ・pixiv(FANBOXのサンプル版)・FANBOX(全てのストーリーを掲載)・Twitter(更新情報&時々裏話)・全体公開(無料公開)ストーリーまとめ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆友人グループと旅行へ出かけることになった大学時代の夏休み。海での出来事は、修二と里美にとって最初で最後の、そして若気の至りとして懐かしい思い出となった。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆この時期になると思い出す。あれはもう、かれこれ十年近くも前の出来事。修二は仲の良いメンバー四人で海へ行こうということになり、夏休みという時間の許す期間であることもあり、せっかくならばと宿泊を兼ねて旅行することになった。四人のメンバーのうち、見事に全員彼女もち。それぞれの彼女も同世代ということもあり、一緒に行こうという話になっている。「あいつ、行くかね…」修二の彼女である里美以外は皆、同い年カップルだった。他の短大へ通う人もいたが、即ち里美だけが一人歳下というわけだ。「桃瀬ちゃん人懐っこいし、すぐ仲良くなれるだろ。ウチの彼女とは会ったことあるんだし、全くの初対面じゃないんだから。」「お前の所だけな。けど、あいつ泊まりで出かけたがってたし丁度いいのかもな。二人きりじゃないけど。」「あの子、末っ子っぽいというか、妹的な感じで甘えるのが上手いよな。話も弾むし…修二と似合ってるよ。」「あいつ、長女だけどな。確かに妹がいるけど歳が離れてるから、まぁ…一人っ子時代は長いのかも。」寝不足で頭が働かない修二はタバコを出ながら目を閉じた。その後、全員のスケジュールを合わせるのは大変だったが日程は8月の頭。国立大に通っているだけあって育ちがいい仲間もいたが、修二も含め自分の力だけで大学へ通っている友人もいたし、いいクルマに乗っているからといってわざわざ自慢するような人などもおらず心の置ける仲だった。…当日現地へは各自、車で向かうことになった。都内からは1時間半もあれば到着する場所で、そこは父親が某有名企業の社長を務める友人宅の別荘だった。「親父さんすげーな、さすが社長!」目の前には遠く広がる海がキラキラと果てしなく続いている。別荘内のゲストルームは各自個室とまではいかないが、それぞれのカップル分は用意されておりありがたく使わせてもらうことにした。道中、買い物を済ませて来た食材で定番ではあるがカレーを作るメンバー。キッチンスペースの関係上、ヒマを持て余している何人かは花火を台紙から外す作業に勤しむがそれが大変らしく何やらイラついている様子だ。「由衣ちゃーん!こっちにハサミありますけど、使います?」キッチンに立つ里美が、しつこい程に固定されたセロハンテープと格闘している由衣たちに呼びかける。修二は初対面の人物に対し、よくそんな親しげに下の名前で呼べるものだと感心したが、それこそが里美らしい人に好かれる良さでもあると気づいていた。ふと、里美の手元を見る。「待て、桃瀬!その人参はデカすぎだろ。その半分でいいから、こっちも全部半分に切って。」「そぉ?そんなに大きい?」危なっかしい手付きにはとりあえず口出しせず、このままでは火の通りに時間がかかりすぎるであろう人参をカットさせる。「そうねぇ、里美ちゃんのソレは大きすぎよ。家事苦手なタイプ?」「そうなんですよねー、いつも修二くんが細かいっていうか…遊びに行くと家もすごく綺麗にしてるけど、私の部屋は全く。母にも結婚したらどうするのかって言われるんですけどね。」里美もいつまでもこんなことではいけないと分かってはいたが、何せ家事に興味もないしそうならなけれらない理由も特に見つからないのだ。…夕食も済ませ、別荘の外では賑やかな男女が花火を楽しんでいる。はしゃぐ女子たちを目の前に、遠くには微かに波の音を捉えながら修二はタバコを吸っていると隣に隼人が腰を下ろした。「女の子たち、楽しそうで何よりだな。」「あぁ。隼人は彼女と今どんくらい?」「うちはもう中学からだから長いよ。七年目かな。」「へー、よくそんなにも続くよ。」「まぁな、修二たちは?それにしても、やっぱ桃瀬ちゃん可愛いよな。」修二は隼人のその一言に一瞬イラっとしたが、心の中に押さえておく。「俺らは全然だよ。まだ八ヶ月くらい。…というか、桃瀬に手出すなよ?」「そんなのわかってるって、冗談だよ。俺らだって好きだから七年もなんだかんだ一緒にいるんだ。けど、これも結婚して子どもが産まれれば変わっちまんだろうな。」「…結婚すんの?」「まぁな、状況見て先に籍だけ入れることになるんだろうけど。…何もないように見えるけど、あいつ今妊娠してる。先週報告受けたたんだけど、まぁ驚いたよ。」「いやー、こっちが驚くだろ。こんなところでサラっと言われてもな…」修二は同い年の友人が人の親になるというその現実に、自分にとってはほど遠い出来事であるとしか思えずにいたが、万が一同じ状況になった場合どうするのだろうか…頭の隅で考えていた。もちろん、その時の状況によるだろうがきっと産んでほしいと思うだろう。現に子を望むことについては里美に伝えているが現実問題、定職もなく学生の身でありそれは不可能なわけで、それは付き合いを始めてまだ一年未満のまだ仲睦まじい時期独特の欲なのかもしれない。里美と付き合うまで、そのように思った事はなかった。修二の場合、告白されて付き合い始めるパターンばかりであり、自分から告白して付き合うことになった恋人は里美が初めてだったことも理由なのかもしれない。「俺さ、どうするのが正解なんだろうな。修二はどう思う?」「…ちゃんと向き合って、彼女と話し合うしかないんじゃ?」「あいつは産みたいって言ってる。逃げも隠れもしないけどさ、就職のこともあるし何とかあいつも卒業させないと。どこの親もそういうに決まってるよな。」「稼がないと。」「そうなんだよ…まじプレッシャー。」なんだかんだ言いつつ、七年という期間互いを愛し、その友人の覚悟を素晴らしいことだと修二は感じた。部屋へ戻り、酒を飲みながらポテトチップスやらつまみを口にし、学生ならではの賑やかな時間を過ごす。ここにいる里美一人が未成年であることは誰も触れず、当然のように飲酒しているのはどうなのだろうかとも思ったが、まぁ大丈夫だろう。アルコールを摂取できない隼人の彼女のため、この場で一足先に修二が聞いていた先程の報告がされると周囲は一気に祝福ムードへと変わった。「まだ初期だから。」初期だから何なのか、この時はよくわからなかったが今となっては出産までのどんな時も安心できる時期などないと修二も里美も身をもって理解できるのだった。それぞれ順に風呂を済ませつつリビングに集うが、終えて戻ってきた里美の顔色が青白く表情も暗い。「どうした?…眠いのか?」「修二くん、パーカーとかある?羽織る物。」「薄手の物ならあるけど、どうした?」「寒いから…」確かにクーラーを付けているため涼しいが、そんな寒さを感じるほどではないはずだ。「里美ちゃん、寒かったら温度あげよっか?」「お前、寒いってもしかして熱あるんじゃないか?顔色悪いぞ。」里美の顔色は色白いものの頬は紅く染まり、目は虚。「里美ちゃん、具合悪そうな顔してるよ?大丈夫?それにしても肌キレイね、修二くんに愛されてるのねぇ。」完全に酔ったお姉様一人、風呂上がりでスッピンになった里美の肌を褒めるが今はそれどころではない。しばらくすると、修二の横に座っていた里美はソファーの上で横になってしまい、悪寒によりガタガタと震えている。「桃瀬、今日はもう先に部屋行かせてもらおう。ここじゃ休めないだろ。」寒そうにする里美の身体をさすってやると、里美もそれを了承した。「悪い、俺ら先に部屋戻らせてもらう。」「そうか…里美ちゃんゆっくり休んで、お大事にね。」…部屋へ戻るとダブルサイズのベッドは、普段狭いベッドで眠る二人にとっては大きすぎた。「修二くん…離れてるの淋しい、こっちでくっ付いて寝たい。」「はいよ。」修二は里美の横に添い寝すると身体の熱さを感じ、借りてきた体温計で計測するとかなりの高熱となっていた。「せっかく海に来たのになぁ。明日は一緒に部屋に居ような。」サラサラではあるがクセのある長い髪に触れながら頭を撫でると頬にキスをし、里美はすぐに眠りについた。…深夜隣の部屋からは女性の喘ぎ声が聞こえる。誰だろうか。壁を伝い響く嬌声により修二の欲も掻き立てられ、自分もすぐ隣で眠る彼女を抱きたいものだが生憎寝込んでいる。正直これは生殺しの状況であり、どうしたものか。見事に勃ち上がっている下半身を鎮めようと、バルコニーでタバコを吸い始め心を落ち着ける。…が、一向に鎮まらない下半身は見事に勃ち上がったままボクサーパンツの中で芯を帯びているのを感じる。自分で出して落ち着けることも考えたが、その後の虚しさを思うとやはり元気な彼女を抱きたいものだ。「修二くん、どこ行っちゃったのかと思った…居なくならないで…」部屋に戻ると、ベッドで横になったままの里美が涙声で訴える。「大丈夫だ。泣くなって…外でタバコ吸ってただけだよ。具合は?」ベッドに座り里美の顔にかかった髪を手でよけると、肌に触れた手のひらには熱気が感じられる。「まだ熱あるな。可哀想に…」目を開けることすら辛そうな里美の元に添い寝し寝顔を眺めていると、あっという間に修二の理性が飛んだ。「桃瀬…ちょっとだけいい?」「な…に…?」弱々しい声で応える里美を横向きのまま抱きしめる。「…抱きたい。」小声で答えると、修二は呼吸を乱しながら全身に沢山のキスを落としてゆく。「ちょっ…今は…」今の里美は感じるとか求めるとか、そんな身体でないことはわかっているが修二の欲は止まることを知らない。服を捲り、修二の大きな手のひらに包み込まれ肌けた胸も、熱を帯び触れる側にとっては心地よい温かさだ。「修二くん…キスしたら熱うつるよ?」「いいよ、大丈夫。桃瀬は寝てるだけでいいから、俺が一人で動くから。」修二が動くとか、寝てるだけでいいとか、そういう事ではない。例え正常位で受け身でいるだけでも、強い快感はかなりの体力を奪うのだと里美はわかっていた。原文8645文字《続きはfanboxにて更新中》In the sea R-18【友人グループと旅行へ出かけることになった大学時代の夏休み。 海での出来事は、修二と里美にとって最初で最後の、そして若気の至りとして懐かしい思い出となった。】|アカリン@R18性欲強めカップルの家族誕生小説執筆|pixivFANBOXクリエイターの創作活動を支えるファンコミュニティ「pixivFANBOX」akarinrin.fanbox.cc