アカリン@とあるカップルの家族誕生小説執筆
オリジナルストーリー、人物の賀城修二と桃瀬里美の物語をひたすら掲載。
pixiv同様サンプル版を掲載していきます。
R18を含む、性欲強めカップルの物語。
大学生時代〜結婚〜妊娠、出産……国立大出身、両親のいない夫婦が家族をつくる。
以降連載中。
【5と0の付く日+気まぐれで更新中。毎月全6回+α更新。】
《未来への足跡》 1〜17話 全体公開中
※Twitterにて支援者さま向け裏話や更新情報など呟いてます。
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2022年最後の日。
この一年を振り返り、一番の出来事はやはりあの事だろう。
そして修二は強引に里美の口に酒を含ませた。
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今年最後の夜、子ども達が眠りについた跡の夫婦の時間。
「今年もお疲れ様。」
「あぁ、っと…どーも。桃瀬もお疲れ様。」
里美から缶ビールを受け取ると、修二はこれをどうしようか迷った。
修二はそのままテーブルの上に缶を置くと、里美の顔を見つめた。
「んっ?どうしたのよ?飲んだら?私の事は気にしなくていいからね。」
「里美さん、本当にお母さんなんだよな?そんな可愛い顔しちゃってさ、しかも二年続けて出産してる身体になんて見えないよな。」
「そぉ?今まで修二くんが見てきた事が真実よ。」
あの夏の終わりに耐えきれず車内でいきみ続け、出産してしまった日からもう四ヶ月が経っていた。
修二はテーブルに肘をつき、隣に居る里美の姿をまじまじと見つめた。
まだアルコールは一滴も入っていないはずなのに、修二のその目は虚ろで甘えた顔をしている。
「里美も一緒に飲も?」
下の名前で呼ばれ、里美はドキっとした。
夫婦でありながら、それは大学時代の付き合い始めた頃の一時期だけの呼ばれ方であり、とある事情により以降は『桃瀬』と呼ばれることに慣れていた。
「私は飲めないわよ。分かるわよね?」
「大晦日だぞ。この間のクリスマスだってシャンメリーだっただろ、少しだけさ。」
授乳中の身、母体がアルコールを摂取すれば母乳を経由して子どもに移行してしまうのだ。
ワインとビールが好物だった里美が、亮二を妊娠した二年前からそれを断って来た。
修二は普段、里美の目の前では飲まないよう気を遣って来たが今夜は勧めてくれている。
今年最後だけ、言葉に甘えることにした。
…
「またさ、一緒に美味い酒でも飲みに行きたいよな。」
「あと何年先の事言ってるのよ。けど、楽しみにしてるわ。」
二人きりの生活も悪くは無かったが、仕事ばかりの日々、それぞれの勤務体制も異なり、休みもなかなか合わせにくい中でのデートや旅行はとてつもなく楽しい日々だった。
自分は不妊なんじゃないかと思い始めた矢先での妊娠発覚により生活は一変したが、『この子だけは』と里美の命をかけて懸命に守り抜き、なんとか命を産み落とした。
産んであげられなかった子の分まで、人としての幸せな人生を歩んでいけるよう二人は願い、亮二に託したのだ。
修二はビールをグビグビと飲みテーブルに缶を置くと、
そのまま里美に口付ける。
「ん゛っ!ちょっ、ねぇ!…んっ。」
「飲めた?一緒に飲も?」
「ダメだってば…」
口にビールを含んだまま口付け、その液体を里美の口内に送り込んだ
修二は更にビールを口に含むと、今度は里美を押し倒し再び口内にそれを送り込んだ。
「やぁっ、んっ…!」
「気持ちいい事しよっか、今年最後の。」
原文2719文字
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