アカリン@R18性欲強めカップルの家族誕生小説執筆

 

 

 

オリジナルストーリー、人物の賀城修二と桃瀬里美の物語をひたすら掲載。

pixiv同様サンプル版を掲載していきます。

R18を含む、性欲強めカップルの物語。

大学生時代〜結婚〜妊娠、出産……国立大出身、両親のいない夫婦が家族をつくる。

以降連載中。

【5と0の付く日+気まぐれで更新中。毎月全6回+α更新。】 

《未来への足跡》 1〜17話 全体公開中

 

※Twitterにて支援者さま向け裏話や更新情報など呟いてます。

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いよいよその時がやって来る。

里美にとって死と隣り合わせの命懸けの出産。

修二のとある一言に里美は涙を流すことを止めのだった。

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何とか立ち上がったものの、今にも外へ出ようとしている胎児がググッと産道を進んだのを感じ、既にその場で壁に手を付きを動ける状態ではない。

 

腰を左右に揺らしていきみたい感覚を誤魔化すが、すぐそこまで降りてきている感覚がとにかく強い。

 

覚悟を決めて歩こうとすると、会陰が出て来ようとする胎児の頭で膨らんでいる感覚があった。

 

「あぁぁっ!出ちゃう!出るぅーーー!…頭、出てるっ!んっ、んーーっ!っっ!あーーんっ、修二く…出てるーっっ!」

「はぁっ!?桃瀬、いきむな!とりあえずしゃがめ、赤ちゃんが落ちたら危ないから!」

 

修二は股の間に手を添え座らせらせると、壁に手をついたままの里美を何とか落ち着かせる。

 

「修二っ…早く病院行かなきゃ!もう……出血、また止まらないと危険だから、病院絶対行かないと…」

「分かってる。赤ちゃんまだ出てきてないから大丈夫だ。とりあえずいきまないで…」

 

亮二を出産した後の大量出血のことだ。

あの時の出血の原因は不明だが、事前の準備と適切な処置があればなんとかなる。

 

修二が脚の間を覗き確認すると会陰の皮膚が突っ張りもっこりと膨らみ、出て来ようとしているのは変わらないがまだ頭は見えていなかった。

 

修二はとりあえず手に取った部屋着のワンピースを頭から被せ着せると、同時に里美は浴室に寝転がり脚を開き出産の体勢をとった。

 

「もうダメっ…!出したいぃぃ!」

 

「ほら!力抜いて…ふぅ、ふぅ、ふぅ。頑張れ、辛いな…下まで行くのだけ頑張ろう?亮二連れてくるから一回離れるぞ。」

 

里美が開いた脚の間を覗き込み状態を確認すると、膣口からは既に胎児の髪の毛が引っこんだり見えたりを繰り返していた。

 

(こうなるとここで産むのか?…いやムリだろ。急いげば病院まで間に合うか?)

 

修二は選択に迫られていた。

 

母親が痛みと混乱で泣き叫ぶ姿に驚き泣く亮二を片手に、修二は万が一の場合はこれから産まれてくる子を自分が受けとめるのだと覚悟をした。

 

 

玄関からエレベーターまでがとてつもなく長く感じる。

 

ブラを身に付けていないせいで服の上から分かるツンと勃った乳首も、身に付けていないショーツも気にしている余裕など無かった。

 

畳んだバスタオルを自分で股に充てながら少しずつ進む里美。

 

「ゆっくりでいいから、とりあえず車まで頑張ろうな。」

「…あーっ!!来るっ!もう…ここで出すよ!…修二くん、お願い…受け取って!」

「桃瀬!俺が押さえるの変わるから。力抜いて、頑張って…ふーっ、ふーっ、ふーっ…」

 

握っていた手も離し、修二の誘導に合わせて呼吸でいきみを逃すが、里美はパニックだ。

 

すると上がって来たエレベーターから降りて来た夫婦と鉢合わせた。

 

「えっ!大丈夫ですか!?」

「なんか…騒がしくてすみません。」

 

「お母さん、破水してます?」

「えぇ、これから車で病院に。」

「私がサポートしますから、エントランスまで車持ってきて下さい!!」

 

その指示に従い、修二は里美をその夫婦に任せた。

 

その場を離れ、女性のサポートのおかげで里美を車に乗せると病院へと急いだ。

 

「もうっ…ん゛ん゛っ!んっー!

…あっ、頭挟まってる!!あーっ!痛ったーいー!!!」

 

里美は助手席で片足を上げたまま手を伸ばし、震える手で股を触り出てきている頭を確認する。

 

里美の喘ぎが止まらない。

股に手を伸ばすと髪の毛が触れ、出てきている事を実感した。

 

「……っつ!来るっ…あっ…もう、ムーリーっ!!んんーーーっ、んっ!」

 

しかし、頭の一番大きな所が出かかったまま、なぜかそれ以上が出てこない。

 

「修二くん!赤ちゃん挟まってるっ……痛い、キツいぃぃぃ!」

 

修二も恐る恐る膣の入り口に指を差し入れてみたが、今にもはち切れそうな会陰をこれ以上広げることはできなかった。

 

「赤ちゃん…出てきてよぉ…」

 

意識も朦朧とし、里美の体力もそろそろ限界が近いように見える。

 

「……痛いっ!痛い!いきんじゃうぅぅ!!」

「桃瀬、もう少し耐えろって!」

 

すでに痛みよりも、胎児を押し出したい感覚の方が強く大丈夫なのかと思う程、強い力で里美は自ら腰を叩く。

 

それを見た修二はハンドルを握りつつ里美をサポートする。

 

「大丈夫か、頑張れ。腰、この辺か?」

「もっと…下!強くさすって!」

 

痛みのせいで、言い方など気にしていられなかった。

 

「うっ、吐く…気持ち悪…」

 

修二が手際良く袋を口元に用意すると、胃の中の物が少ないのであろう。

嘔吐したものの、ほとんどが水分だった。

 

「あーん、いきみたい!んあ゛ぁぁぁー!!!」

 

両脚を震わせ力を込めてはいけないとわかっているが、もう何をしてもいきみを逃せずにいた。

すると再びいきみ始め、声を荒げ出す。

 

「あーーんっ!あーっっっ!んーっ、んっっ、出ーるぅー!」

 

ダッシュボードに脚をかけ出産の体勢をとる。

里美は泣きながらパニックに陥っていた。

 

その姿に修二も間に合わないと判断したのか、路肩に車を停め外へ出て助手席側へと回る。

急いでドアを開けると里美と一度視線を合わせ落ち着かせ、脚の間を確認すると黒い頭が一番大きな所を通過しようとしていた。

 

原文5159文字

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