インターネットの普及とコミュニケーションの需要

40代男性Ａさんのケース

Ａさんは高校卒業後大学受験を目指しながら勉強を続けてきた。
社会経験もなく自宅に引きこもり状態。
数年前、自助グループの団体に加入し定期的にミーティングに参加。

Ａさんの人間関係は、
・自助Ｇのメンバーとの交流
・心療内科医師の受診
・電話およびメールによるカウンセリング

長期に渡り自宅両親や身内以外の外部との接触は一切行われていなかった。

人との交流が重要だと言うことを認識せずにいた。
長い間心療内科に定期的に通院している。
心療内科では初診のみカウンセリングを行い、後は薬を処方されるだけで自分の話を聴いてくれない。
自助Ｇでのミーティングも大勢の前で自分の本心を語れる場ではない。

ある時電話カウンセリングを利用してから、カウンセラーが自分の話を聴いてくれることに非常に関心を持つようになった。

これを機に、カウンセラーから人との関わりが重要だと言うことを認知できるようになる。


人に悩みや話を聴いてもらいたい、と言う思いでカウンセリングを求める方は多いと思います。
しかし、地方に住んでいるなどの理由でなかなか面談が出来ない人もいるでしょう。
また、心が病んでいる状況では「人と向き合って話が出来ない・話し難い」、などでカウンセリングを諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。

インターネットが普及する現代の特徴としては、
ＳＮＳや掲示板、Twitterなど、顔を知らずに友達になれるコミュニケーションが拡大しています。
婚活さえもＳＮＳを一つの出会いの方法として実際に結婚に至るケースも増えています。

Ａさんは、映画や食事に行く友達を求めてはいません。
「いずれそうなりたい」、、、と言う理想はあるけれど、実際に外出すると幻聴が聞こえるなどの身体的症状が出ると言います。

「会うこと」だけが人との付き合いではなく、ＳＮＳやネットで本名や顔を知らない人との交流を「友達」と言う方も多いことでしょう。

そういう意味で考えてみると、
カウンセリングもオンラインの時代ではないでしょうか。
知らない人とマンツーマンで対面すると、悩みを打ち明けられない方も多いでしょう。
顔を知らずに話せることがオンラインカウンセリングのメリットではないでしょうか。
これからはオンラインカウンセラーのニーズが高まる時代になると思います。

メールカウンセラーの実技や知識を習得することが今後の私の課題でもあります。