自立した女性がモテはやされる時代ですが、女性にとって「自立」とはいったい何だと思いますか?

単純に言うと、
・仕事が出来るキャリアウーマン
・ひとりで生活出来る収入がある

と経済面をイメージされる方が多いと思いますが、人によっては受け取り方が違いますね。

例えば、専業主婦で夫に何もかも頼りっぱなし。
夫に何かあったらどうしよう?

経済力があっても家事や洗濯が出来ず、夫に頼る女性も多いでしょう。
このようなことを考えてみると、「自立」と言う言葉にはいくつかの意味が複合されているのではないでしょうか?!

社会学者の上野千鶴子氏は、自立についてこう述べています。

「自分が動かす収入があり、ひとりで家事をこなせ、人に頼らずに生きている」3つの面が備わってこそ自立である。

女性の自立はなぜ必要なのでしょう?

長年連れ添った夫婦が、子どもが独立した後に離婚するケースも増えています。

女性が夫と別れてひとりで生活して行くには自立していることが条件となります。

経済的に自立していなければ逃げ場はなく、我慢して連れ添っている夫婦は多いことでしょう。

自立とは、、、離婚するためのものではなく、ひとりの人間として必要なものではないでしょうか。
今の世の中、上手くいっている夫婦でも、いつ夫がリストラや減収される羽目に遭うか解りませんよね。

夫が鬱になった、、、と言うケースも多いようです。

そんな時、夫を助けるのが妻の役目ではないでしょうか?!

几帳面でマメな男性ほど、女性よりデリケートで意外とモロく崩壊します。

鬱になった夫を助けることが出来ず別居や離婚に至るケースも多いとか。

子育てが終わった専業主婦が社会復帰を目指すのは大変困難な世の中です。

いくらキャリアがある女性でも、家事・育児に費やした空白期間と年齢がネックになります。

キャリアカウンセラーの養成講座の仲間に、鬱で会社を休職している夫を支えようと必死で資格取得を目指す女性がいました。

夫を支えるために自立を目指し、若いころからの夢であったカウンセラーへの道を志そう!と言う意思は素晴らしいものでした。

また、離婚した女性が自立のために「介護士」の資格を目指す方も多いです。
30代からの女性が自立するために資格を身につけなけれならないと、介護士に目を付ける方が非常に多いのです。
確かに介護士はニーズがありますが、重労働でありながら現実は給料も安いというのが痛いところ。

女ひとりで経済的に自立するには大変なエネルギーが必要です。

また、専業主婦だった女性が子供が成長して独立した時、、、

今までは家事・育児が唯一自分の誇れるものだったのに、子どもたちが独立すると親の役目も家事も重要ではなくなった。

「私にはなんにもない、、、。」と思う方も多いのです。

夫婦二人きりになると共通の趣味も話題もない。

熟年離婚が多いのはこの時です。

長年連れ添った夫婦が、目指すべきものは、
・お互いの時間
・お互いの趣味、好きな事
・友人

ではないでしょうか。

これらが整ったところで精神面での自立が出来るわけです。
今まで夫に頼っていたばかりの主婦は卒業しなければなりません。

経済面での自立はよほどのチャンス・能力・覚悟が無い限り成功させるのは難しいです。
せめて、精神面で自立できる女性を目指しましょう!

夫婦がそれぞれに自立していればこそ、これからの人生を謳歌出来るのです。