今日は大内裕和さん著の"奨学金が日本を滅ぼす"を読みました!


奨学金が日本を滅ぼす (朝日新書) https://www.amazon.co.jp/dp/4022737042/ref=cm_sw_r_cp_api_i_KPCT86VYRPCQ8HPN33TP?_encoding=UTF8&psc=1


そのまとめ・感想を綴っていきたいと思います♪



★日本の学生は、大学に行かざるを得ない状況にある

理由1. 高卒でつける職が大幅に減少

理由2. 大卒と高卒の賃金格差が拡大

理由3. 大学卒業を要件とする専門職の増加

=なりたい仕事が専門職だったりすると大学に行くことが必須になる


★奨学金をかりざるを得ない

理由1.学費の上昇

今現在国立大学でも、授業料は50万円は超え、初年度にかかる納入金も80万円を超える。

自宅外通学をする国立大生と自宅通学する私立大生ではかかる費用が同じなのだ。

理由2.親の所得減少

親の所得が昔と比べて減っている。これは、雇用の不安定(非正規雇用の増加)や年功序列を基盤とする日本型雇用モデルが崩れてきたことに起因する

(後で詳しく述べるが....)

日本においては、子どもの教育費は親が負担するべきという親負担主義が蔓延っている。その弊害として、親の収入が低いと奨学金を借りざるを得ない若しくはいけないという差別を生んでいる

  

この借りざるをえない状況から、所得制限のない利息付きの奨学金ができたらしい

奨学金の本来の目的とは異なる学費に奨学金が使用される事態になっている


★奨学金を返せない理由

不安定な雇用体系

・給料が上がらない

・免除制度が利用しづらい

・滞納金の利率が高い、利率から適用されるため払っても払いきれない

などがある


★奨学金が人生に与える影響

・結婚や子育てができない

奨学金の返済は、卒業した年の10月から始まり、終わるのに約1020年かかるので、大体30代の時に返済することになる。人生のライフイベントと重なるのだ。

奨学金を毎月の給料から返していくため、貯蓄に回すお金がなく、結婚や出産、子育てなんてできない!


★筆者の提唱する施策

・給付型奨学金

↑これだけでは不十分。なぜなら、不公平感が残るからだ。みんなに与えられるわけないため、制限(所得や成績)せざるを得ない。

・学費の値下げをして、公費で賄う

具体的には、大企業や富裕層への課税により、減額した分を賄う。



私自身の感想

大学進学するには莫大な費用がかかるため、親の所得や生まれる地域により、大学進学率に大きな差が出ている

=機会均等を損なっている

=生まれる家庭や地域による差別を生んでる

大学などの高等教育も私費負担ではなく公費負担にしていくべき


少子化問題を議論する上で、奨学金問題は避けて通れない。

この本を読んだだけで奨学金問題の全容を知った気にならず、他の文献も読んで深く理解していきたい。私は奨学金を借りていないけれど、友人に借りている子も数多くいるため、同じ学生として当事者意識を持ち考えていきたい。

学ぶ意欲と素質を持つ人間が、お金がないという理由で大学進学を諦めているとしたら、本人にとってはもちろん、日本にとっても勿体無い。惜しい人材を自ら捨てたといえる。

長い長い時間がかかるだろうが、大学授業料が下がり、後世の人々が現世の人々のように苦しまないことを願う。