昨年、体調をくずして以来
遠出をするのは体力的に厳しい父ですが、
運動会での甥(父の孫)の勇姿を見るため来京したのは
今月初旬のことでした。
せっかく来るのだから・・・と母や妹に説得され、
どうにかこうにか私も「数時間」空けました。
言い訳がましいのを承知で言うならば
年に2回、3-4月またぎと9-10月またぎは
まともに休みを取れないほど忙しいわが職場。
「もう少し、時間作れない?」
母と妹には恨めしげに顔をのぞかれ、
「なんで伯母ちゃんはいつも忙しいの?」
甥と姪には無邪気にも残酷にも指摘され、
本当に申し訳ない気持ちいっぱいでしたが
父の一言で救われました。
「稼げるうちに稼げ」
一家の大黒柱の一言は、とても重かった。
祖母(父の母)が他界し、祖父(父の父)と同居するため
サラリーマン人生を捨てて実家に戻った父は
再就職にとても苦労しました。
当時、6歳の私を筆頭に、4歳と2歳の娘を抱えながら
田舎で働く場所が見つからなかった父が
どれほど辛かったか
どれほど悩んだか
どれほど責任を感じていたか・・・。
大人になるにつれ、なんとなく理解していたつもりですが、
今回の一件で
ようやく身にしみて感じ入ることが出来た気がします。
先日、歌舞伎役者の中村獅童さんが
実父の最期を看取れなかった、との報道を目にしました。
その時の一言がとても印象的だったのでご紹介します。
「親の死に目に会えなくて良かった」
親父の供養は「全力で芝居」(スポニチより)
舞台公演中だったため、とのことですが、
親子の仲が良好で、理解し合えていなければ
なかなか言えないことのように思えたのです。
『親不孝者』との他者の批判に耳を傾ける必要がないほど
父と私の仲も良好です。