コンディショニングについて考える月例会に参加してきました。

 

「トレーニングの在り方について」というテーマで「脳」と「痛み」についての講話でした。

 

今回は「脳内の問題を解決せねば、本当の回復は図れない?」というテーマで、学んだ事や自分の経験を書いてみたいと思います。

 

【もくじ】

  1. 痛みの要因
  2. 脳の訓練
  3. 現場での経験

1.痛みの要因

痛みを感じるのは脳からの指令だといいます。

「認知的な側面」

「感覚的な側面」そして

「情動的な側面」

で捉えるそうです。

脳は、これらの要因を総合的に判断して”痛み”を司る。

 

それが、例え患部自体に問題がなくても「痛い」と感じることがあるそうです。

 

2.脳の訓練

月例会の中で、「では、自分の思うまっすぐな姿勢で座ってください」という

実技がありました。

 

まっすぐ?

 

言われて、自分なりにまっすぐに座ってみましたが・・・不安(笑)

 

「まっすぐ、であれば両方のお尻に均等に体重が乗っているか」

 

そう言われて・・・はっ、右にしか乗ってない・・・言われて気づく。

 

「まっすぐであれば、両足に同じように重心が乗っているか」

 

そうか、いやなんか右しか乗ってないような・・・あれ、つま先もまっすぐじゃない。

 

 

いろんな質問を受けるたび、ハッとなりながら・・・最終的に「まっすぐ」という姿勢が出来上がり。


 

コメントを聞くたびに、体への「注意」を促し、脳、そして筋が活性化していく、

普段使っていないところを使わせて、領域を広げていく作業をしていく認知運動療法というものがあるそうですが、私も深く学んでいる訳ではないので

ここでは、へー…という程度で。

 

脳って、気づかない間にどんどん使う幅が狭くなっているんですね・・・

きっと興味や活動範囲が狭くなると、より一層。。

 

 

3.現場での経験

今回の話を聞くまでも

師匠からは「すべて脳が勝手に判断を下してるんだ」と

 

散々言われていましたから

 

そうか、そういうことなのか・・・と

うなずきっぱなしの時間でした。

 

「ダメな事を指摘するんじゃなくて

いい動きを、教えてあげたらいい」


そう!そういう事、なんですよね…

師匠の言葉を思い出す。


 

それにはまず、自分の身体と向き合う作業が必要です。そこには選手1人で気づくにはなかなか難しいので、私はコミュニケーションの中で振り返っていく。

 自分の身体が、今現在、一体どうなっているのか・・・


 さっきの「まっすぐ」と同じ作業。

 

自分から見える視点(内的集中)と自分を外から見ている視点(外的集中)

二つの視点を持てるかどうかによっても伝え方は様々で、

選手とのコミュニケーションや練習を眺めていると、得意不得意がわかります。

 

感覚的にもともと備わっている選手は比較的パフォーマンスが高い選手に多いですが

これは”スキル”なので、

そういう視点のない選手には気づかせてあげると身に付けることもできる。

 

これが「脳の訓練」とも言えるのかな・・・と思いました。

 

 

コンディショニングも半分くらいは選手の脳とのだまし合い。そう思って仕事しています。

 

「出来ない」と思っている人は、「出来ない」。

 

ほれ、こうやったら「出来る」じゃん。使うべき筋肉をしっかり使わせてみると

意外に出来ちゃうことは、よくあります。

 

そうすると、選手の顔がパッと変わる瞬間があります。

何かに気づくのでしょうか・・・俄然取り組み方や、聞き方が変わります。

 


無論、痛みに関しては構造的に問題がないことが前提ですし

問題がある場合は「これが全てではない」ことを伝え、今後復帰までのリハビリに生かしてもらいます。

 

一瞬で自分が「変わった」ようなことも

 

今後、コツコツを自分で訓練しなければならないことが大半ですから

 

変わったわけではない。


ただ「あなたには、こんな事も出来る潜在能力があるんだ(だから、諦めずに頑張って!」


私はそれを、伝えてあげたいんです。

決してあなたはダメじゃない。


 

”(あなたの中になかった)新しい感覚、もしくは忘れてしまっていた感覚を

伝えただけだから、ここからの積み重ねが大事なんだよ”

 

プレーでも一緒ですね。

 

オートマティックに出来るまで、練習を積み重ね、訓練する。叩き込む。

 選手にとって大事なのは、パフォーマンスを高めることだから体力トレーニングはそれを支えるものでしかない。


 

そういう目的意識は必ず確認するのも、やはり”脳(考え方)”の幅を広げ

気づかせることで、本当に回復(パワーアップ)が出来るんじゃないかと

 

エビデンスと繋がり、感動した会でした。


今は…もっと言葉少なく

先に目標を掲げて、トライさせる中で動きの変化をみる方法に、チャレンジしています。


なんていうのか…

やはり人間は生ものですから

日々刻々と変化する身体を、自分の欲するままに動かすには決まりきった言葉や答えなんてない、気がします。

 



【まとめ】

メンタルトレーニングの中でも、

セルフアウェアネス(自己への気づき)という言葉が出てきます。

人間って意外と自分のことがわからない、と言いますが

脳が気づき、納得がいくまで新しい入力を行うには

訓練が必要なんですね。


訓練が大変、って思うか


訓練すれば変わることができるかもしれない、と思えるかどうかは大きな差でしょうね。


でも、本人が痛いと感じている事実は確かでなので、何が痛みの要因なのかは前述したものをスケールにしつつも

寄り添ってあげる事も大事なのかなーと思います。

 

 

【編集後記】

ちょっと漠然とした表現、しか出来なかった内容でした。

 

月例会で聞いてた時は感動して、ワクワクが止まらず

勢いでブログに書き出していたのですが

 

いざ!パソコンに向き合うと・・・人間の記憶なんて曖昧なもんです。

 

3日かかってしまい、こんなまとめ方になってしまった(涙)。

 

 

自分の考えていることをまとめるこの場は

私の訓練です・・・

 

エビデンスを前提に、きちんとまとめられたらいいなというのが目標です。

 

 

 

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Core Conditioning