荷物の整理をしていたら、デイサービスで働いていたときに、スタッフに考えてもらいたいと思って書いた内容です。

それを書き写してみました。


「発想の逆転・・・今後のデイサービスを考える」


 最近人で不足も手伝って、前よりは少なくは鳴ったと思うが、危険を回避するための制止、監視、同伴などの行為が余儀なくされていると思います。


 不意に動いてしまう高齢者、何度言っても同じ行為をしてしまう高齢者・・・


これらの動きは、高齢者には当たり前のことと思います。


にも関わらず、高齢の方は、過去の栄光をいくつも自覚しています。
昔はこうだった、とか。
まだまだできると思っています。
出来なくなるのを自覚するのは、精神的にかなり辛い負担にになります。



高齢の方は、これからの人生をどう生きたいと思っているのでしょうか?


まだまだ役にたちたいし、自分のことは、最後まで自分でしたいと思ってはいないでしょうか?


ある、デイサービスで、80歳代のボランティアのご婦人がいました。彼女は、老人性うつ病と思われる症状で、病院通いをしていて、家では閉じこもりで横になっていることが多かったようです。それが、あるきっかけで、デイサービスのボランティアで参加するようになりました。役割を得た彼女は、水を得た鯉のように、同い年の高齢者の面倒をみるようになったのです。外出の時の車椅子を押す行為も、年齢が半分にも及ばない若者を尻目に、ぐいぐいと押していました。何もしないで、歩こことが出来ないんです。当然、病院通いもなくなりました。このことを、お嫁さんから聞いてびっくりしたのを覚えています。私も、負けていましたから(笑



こちらにきているお客様も、家でもやることがないし、体の調子もいまいちなので、精神的に意欲低下の人が多いです。やることがあり、自ら学ぶ行為が出来れば、身体的にも健康になり、それこそ生活リハビリになるのではないでしょうか。意欲が充実していれば、病気も寄り付きません。


今の当デイサービスは、お年寄りの気持ちに沿っているでしょうか?
人の役にたちたいし、迷惑を掛けたくないから、私たちからみると困った行動が多いんです。


せっかくだから、その気持を素直に受けて、大いにお客様のやりたいことをやっていただいたら、いかがでしょうか。

「やめて」「まって」より、「ありがとう」「手伝うよ」のほうが、私たちの気持ちも穏やかになるのではないでしょうか。


なんて、思っている今日この頃です。


先日、仕事中に見ていたテレビで、成功しているデイサービスとして放送されていたところがありました。利用者自らが、自分でやりたいことを自分で決める。食事も自分で選択をして、自分で取りにいき、自分でワゴンを押す。このことで、やる気が出てきて、体の筋力も増し、リハビリになっているとのこと。
最後まで見られなかったが、自分で意欲的に動くことによって、トラブルも少なくなっているようです。クチコミで広がって、利用者さんの問い合わせが多いそうです。


では、他にないだろうか?
ネットサーフィンをしたら、食事に力を入れているデイサービスが、ワムネットに載っていました。
「第49回 福祉事業運営のこれからを考える(4)」


当デイサービスの食事にかかわる人材は多いです(1名の所も多いです)
食事に関するプロも多いので、高い食材費を取っているだけのサービスがつけば、満足度が上がると思います。
私たちは、どんなお店のリピーターになるでしょうか?


発想の転換を図ってみませんか?
新しいことに挑戦するのは、大変かもしれませんが、現状維持では、時代から遅れてしまいます。
利用者が認めて、満足度が高くなれば、クチコミで広がります。


さて、今日の段階で、どんなアイディアが浮かぶでしょうか?
なんでもいいので、口に出してみましょう。


当デイサービスの理念は
「その人らしさを見出すことが出来るデイサービス」
です。