今回のクララ役とハンス・ペーター役は、ソフィー・アルナットとレオ・ディクソン。
2人とも可愛いく美しく、ヴィジュアル的にも相性が良く、ディズニー映画の実写版を観ているようで、簡単におとぎ話に入り込めた。
レオはいつか王子でも観てみたいな。
From @leodixon21 Instagram
今年はギャリー(・エイヴィス)さんのドロッセルマイヤーが観られないのは残念だったけれど、冒頭のインタビューのゲストで登場し、たくさんお話が聞けて嬉しかった♡
リハの映像で映ったダンサーを全員知っていた自分にちょっと驚くけれど笑、だからロイヤルは何を観ても楽しい!というのは確実にある。
以下、今回の感想を簡単に。
今回クララのお母さん役が大好きなクリステン・マクナリーなのが嬉しかった!
そして子役の子供達が皆可愛くて癒された♡
この歳から既に演技も自然で上手くてさすが。
人形のヴィヴァンデール役と兵士役は、佐々木万璃子さんと中尾太亮さんの日本人ペア。
回転技の連続を人形っぽくやるのはかなり高度なことだと思うけれど、2人ともばっちりキマっていて素晴らしかった!
2幕では佐々木さんは花ワル、中尾さんはロシアも踊って大活躍。
ドロッセルマイヤーのアシスタント役は五十嵐大地さん。
過去にアクリ瑠嘉さんでも中尾さんでも見たこの役、日本人ダンサーは必ず経験するのかも?笑
わたしはいつまでも子供だからか?1幕でクララが泣くシーンでは、2回とも彼女に感情移入して一緒に泣いてしまう。。
どのシーンも好きだけれど、1幕では、終盤、くるみ割り人形がハンス・ペーターの姿に戻り目覚めるシーンからの振付が本当に素晴らしくて大好き!
そこから雪のシーンへと、大好きなシーンが続いて気持ちが高まる♡
前にも書いたけれど、2幕のディヴェルティスマンでクララとハンスが皆と一緒に踊るのも、ライト版「くるみ」の特徴で、大好きな点の一つ。
振付も秀逸でどれも好きだし、衣装も好き!
ディヴェルティスマンって、大抵どれか一つは退屈だったりすることもあるけれど笑、このヴァージョンは本当にどれもあっという間に終わっちゃって、もっと観たいと感じるほど。
ダンサーをほぼ全員知っているから余計に楽しい♪
アラビアを踊ったオリヴィア・カウリーは、産休明け以降初めて舞台で観たけれど(しかもかなりお腹を露出した衣装で!)、変わらず美しい。
イザベラ・ガスパリーニの笑顔溢れるローズフェアリーは、観ているこちらも幸福感に包まれた。
踊りはもちろん、表情も大事よね。大スクリーンで観るシネマでは特に。
皆好きだと思うけれど、花ワルはもう本当に大好き♡♡♡さらにこの版は、振付も衣装も全てが完璧!
この日の金平糖の精と王子は、ロイヤルバレエスクールの同級生で仲良しの可愛い2人、アナ=ローズ・オサリヴァンとマルセリーノ・サンベ。
シネマでこの2人の主役を観るのは、昨年の「ロミジュリ」以来。
アナ=ローズは、2019年のシネマでクララを演じ、2021年にプリンシパルに昇格、そして今回の金平糖の精を観て、今までになくプリンシパルのオーラというか、ぐっと貫禄が出たのを感じた。
笑顔と目線の付け方が魅力的で、ソロはリハーサル映像だけでも感動するほど素晴らしかった。
「この踊りがどれほど難しいか誰も知らなくていい」と言っていたけれど、本当に全くそれを感じさせないのはさすがプロだし、すごいこと。
サンベはインタビューで、王子は金平糖の精を輝かせるサポート役と言っていた通り、抑制された踊りがロイヤルらしく、気品溢れる王子だった。
金平糖の精と王子のグラン・パ・ド・ドゥは、ソロも含めてこの振付が一番好き♡
見慣れている安心感もあるけれど、毎年観ていても決して飽きないどころか、観るほどに好きになる。
本当にこの「くるみ」は「一番好き」が多すぎて、実際ライト版の(そしてロイヤルバレエの)くるみしか観られなくなってしまった苦笑
チャイコフスキーの完璧に素晴らしい音楽に、演出、振付、マイム、衣装、そしてダンサー達。
どれをとっても大好きなライト版の、そしてロイヤルダンサー達による「くるみ」。
今年も観られて良かった♡