ボリショイ・バレエ in シネマ「眠れる森の美女」 | coco♡mi blog

今月のボリショイ・バレエ in シネマは、
大好きなチャイコフスキー3大バレエのひとつ
「眠れる森の美女」。

先月のバヤデールはチケット購入後に予定が入って結果的に捨てたので泣、久々のシネマでした。

【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
【振付】ユーリー・グリゴローヴィチ
【指揮】パヴェル・ソロキン
【キャスト】
オーロラ姫:オリガ・スミルノワ
デジレ王子:セミョーン・チュージン
悪の精カラボス:アレクセイ・ロパレーヴィチ
リラの精:ユリア・ステワノワ
カタラビュット:ヴィタリー・ビクティミロフ
青い鳥:アルテミー・ベリャコフ
フロリナ姫:アナスタシア・デニソーヴァ

収録:2017年1月22日(モスクワ)

ボリショイの「眠り」は、ザハロワとホールバーグの映像を少し観たことがあるだけでしたが、何と言っても、ルイ14世の時代のフランス宮廷をモデルにした豪華絢爛なセットと衣装が目の保養♡
美しいボリショイのダンサー達も目の保養♡

まず最初に、オケの演奏の速さにびっくり。 
ロシアではこれが普通なの?!まさかシネマ用に編集されてるの?と思うほど。
だけどダンサー達はみんなキレッキレで。
身体を大きく使った動きで尚且つ音のスピードに遅れない瞬発力とスタミナ、凄すぎる。
妖精達の踊り、特にカナリアなんて早送りで見ているようでした笑

カラボスは男性が演じるヴァージョン。
シネマでもお馴染みのアレクセイ・ロパレーヴィチ、悪の精だけど魔女感半端ない笑

グリゴローヴィチ版、マイムはあまりなく、状況で展開を理解する必要あり。
わたしは演劇性の高いロイヤルの「眠り」が大好きなのですが、ボリショイの眠りも全く違う楽しさがあっていいな〜と思いました。
そしてなぜか今回、いつも以上にダンサー達の踊りに "ボリショイらしさ" を感じました。
純粋な古典作品ほど、個性が際立つのかもしれません。

オーロラ姫役のスミルノワは、長い手脚を大きく使いつつ、エレガンスのある優美な踊りが姫らしい。
まっすぐに上がるアラベスク・パンシェの脚が美しく、高速ピケ&シェネも凄かった。
1幕のソロでは溌剌とした踊りで、2幕の幻影は彼女のクールビューティーが映え、結婚式では貫禄のオーラ漂う美しさ。
後半になるにつれどんどん調子を上げてきたように見えましたが、オーロラの成長を表現しているとも取れるような。
いつかスミルノワの白鳥も観てみたいなぁ。

デジレ王子役のチュージンは、シネマで観るのは「くるみ割り人形」に続いて2度目ですが今回も凄かった。
王子は登場と同時にソロなのですが、いきなりマネージュから始まり、次々とジャンプの連続でびっくり。
ボリショイのプリンシパルへの要求度の高さを感じる振付です笑
最初からエンジン全開で自分の100%で踊れる人はなかなかいないもの。
ジャンプは軽く高く、空中でちゃんとポーズが見えて、回転技は見えないほど速いのに、着地はブレないという凄さ。
型が美しいから、エレガンスを損なわないのですよね。

ディヴェルティスマンは、青い鳥役のベリャコフが素晴らしかったです。
美しいプロポーション、ダイナミックで滞空時間の長いジャンプ、ふわりと軽い着地のプリエ、柔らかなアームス、背中の柔軟性と体幹の強さ、、、コーダのブリゼ・ボレも見事でした。
レベランスのアームスまで鳥なのも好き笑
間違いなくマイ・ベスト・ブルーバード!
フロリナ姫のデニソーヴァもとても綺麗だったのですが、ベリャコフが素晴らしくてコーダでは彼ばかり見てしまいました。

そしてオーロラ姫とデジレ王子の結婚式のグラン・パ・ド・ドゥ、音楽は大好きだし2人のバレエは美しいし、うっとり幸せな気分に♡

今回初めて "スミチュー" を観たのですが、PDDでのタイミングがピッタリ合って、2人で踊るとお互いが輝きを増して、これか〜と、世界にスミチューファンが多いことに納得。
次の来日公演、2人の舞台を観れる機会があるといいなぁ。



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