手術を終えたとの連絡を受けてすぐに病院へ向かった。
コロナ禍のためこの面会を終えたらまたしばらくは会えない。
夫の目が覚めているのか、どんな状態なのか、何もわからないままいろいろな想像をして緊張しながら病院へ向かった。
面会の手続きをして待合室のあるフロアへ。
待合室のベンチに座ってぼーっとテレビを眺めていた。
そのまま2時間経っても呼ばれない…
後から面会に来た人の方が先に呼ばれて帰っていく。
20時になったらさすがにこちらから声を掛けよう!と心に決めて待つことさらに1時間…
インターホンを押すと、「奥さまですか!?いらっしゃったんですね?!」と。
手違いで私が来たことが伝わっていなかった様子。初めてのことなのでこんなに待つのが当たり前のことなのかと思っていた。
そして集中治療室のフロアへ案内された。
初めて入る集中治療室。
たくさんの人がそれぞれの個室で寝ていて、驚いた。
そして夫の部屋へ。
目が覚めていて、意識もある!
"やっぱり来てたんだ…遅いと思った"と。
体の中をたくさん切って、長い時間手術をした後でもこんな風に話ができるんだ…
でも体からはたくさんの管がベッドの下に出ていて、いろんな液体の入った袋がベッドから下がっている。
布団をかけられていて見えないけど夫の体は今どうなっているんだろう…想像もつかなかった。
少し顔を見ることができただけでもとても安堵した。
順調にいけば2週間ほどで退院だと聞いた。
でもその後の方が大変で、夫の体力も気力もどんどん奪われていくことになる。