夫へラインで告知をした翌日

病院で今後の治療の方針を聞くために病院へ向かった。

数日ぶりの夫との再会。

電話で話すこともできずラインでメッセージをしているだけだったので、今どんな状態なのか、どんな表情をしているのか、会うのに少し緊張しながら病院へ向かった。

病気がわかった今はとにかく先生の話をしっかりと聞くしかない!それだけの思いだった。


病院へ到着して個室へ案内される。

個室に入ると先に夫がいた!

体から点滴の管をつけて、椅子に座っていた。

髭は伸びているけど思ったより顔色は良く元気そうに見えた。久しぶりに顔を見て泣きそうになるかと思ったけど、すぐに担当の外科の先生が入ってきたので現実に戻る。


全く無知の私たちの為に先生は図を描きながら今の状態について丁寧に教えてくれた。

結腸という場所に大元の癌があり、それが転移して肝臓にもあるとのこと。

まずは結腸癌を内視鏡で取り除いて、半年後に肝臓の方を取るという方針だった。

そしてそれらの手術の合間に抗がん剤治療をするかもしれないという。

聞きなれない専門用語ばかりな上に話の展開が早い。

そして治療の選択をするのは夫本人と妻である私なのだが、その場ですぐに決断できるわけでもない。

一度先生のお話を持ち帰り、セカンドオピニオン含め夫と考えることにした。


その夜遠方に住んでいる夫の親戚に私から状況の説明をした。

その夜話した親戚の方の一言で治療の方針はどんどんと進んでいくことになる。


今思うとそれは運命的でもあったのかな…と感じる。