先日、個人的な旅行で、倉敷へ遊びに行ってまいりました。
私にとって倉敷は、
美観地区、
大原美術館、
東京事変ツアーの思い出の地、
小川洋子の地
です。
たたずまいが静粛で、とても好きなところです。
大原美術館にふたたび足を運びました。
やはりいちばん気になるのは
エル・グレコの受胎告知。
貴方の胎に神の子がいると告げられている
マリアの表情は、
はい。でも、いいえ。でもなく、
ふうん。と、ただ、受け入れている印象。
何気なく、「そうなの。」みたいな感じです。
非常な驚きも、落胆も、希望も、それほどには感じない不思議な表情。
ドレスの赤が鮮やかです。
実際どうなのだろう。
性交渉もなく、
子を孕むと、告げられるのは。
宿命みたいなものを感じ、やはり受け入れるしかないのだろうか・・・。
謎。
あと、目をひくのが、青いヴィーナス。
ヴィーナスの彫刻の裸像なのですが、
よく目にする白い石像の彫塑のそれとは違い、
真っ青に染められています。
何を意図しているのか。
「青」という色の概念や、青という色の持つパワーか。
「白」なら、そのつややかな肌、もりあがった豊かな胸、
愛らしい下腹のふくらみ、女性特有のカーヴ、
触れてみたい、抱いてみたい質感、
そういうものに目が行くけれど、
「青」のヴィーナスは、ただただ特異な印象を与えます。
ヴィーナスの情欲は、
その「色」によって与えられているものも
大きいということでしょうか。