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恐怖で人を支配する。

それは男にとってプロデューサー

としての一環でもあった。

まさに他人を支配して、自分の

思い通りに動かすこと、それが

彼にとってのプロデュースだった。


そんな男から、その様にプロデュース

される人々。

それらはまさに彼にとってのペットでも

あった。

男なら、この男の私的な行事に駆り

出され、使いパシリにされ、

女なら、彼女達の中にもパシリに

されるものもあったが、とくにこの

男から寵愛を受けた女は彼の

欲望を満たすための道具にされた。


こうして男は多くのペットを従えて

いたが、彼にとってそれはまさに

ファミリーだった。

そのファミリーの中で男は君臨し、

その中から適当なメンバーを

選んで、プロデューサーとして

歌を唄わせてみたり、民宿の

経営を任せてみたり、その他

私的な欲望に彼らを利用した。


特に男のファミリーの中でも

彼を慕うものは彼のことを

『父ちゃん』と呼んだ。

その父ちゃんは多くの人から

反感を買っていたが、しかし

本人はそのことに気づくこと

もなかった。

やがて、彼はそんな反対勢力

の密かな工作で引退に

追い込まれることになった。

男はずっと些細なことで他人に

言いがかりをつけていたものだが

彼の引退はまさにそれを逆に

見えない敵から吹っかけられ

そして引退に追い込まれたも

同然であった。


恐怖で他人を支配してファミリーを

形成して男はやがて孤独になった。

今はまさにその真っ最中なのだ。


その孤独のとなりにあるもの、男に

とって、それは死だった。

現在無人島にいた彼はそこからの

脱出を望んだ。

しかし彼がいくら自分の存在を

アピールしようとしたところで誰も

自分の存在に気づくことはなかった。


寂しさのあまり、かつて彼の下

にいたファミリーたちのことを

思い描く夜もあった。

だが今はそんな余裕は男には

なかった。


今はただ砂浜に掘った穴にもぐり

そこへ砂をかけて、やがて現実

逃避するように眠ることしか

出来なかった。