ぽしのエイズブログ

ぽしのエイズブログ

50歳過ぎて
エイズについて自らの体験を記していきたいと思います

エイズ患者として暮らしているわけですが
あまりにも普通に過ごせているので
病気が生活の一部 
当たり前の日常に溶け込んでいます

そのためエイズという病気が
大した事ないと錯覚してしまい

ついつい周りに実はエイズなんだよね

と言いたくなる事があり

何とか自重してます


実際何人かには伝えたんですが

LINEや電話が拒否されてしまい

皆離れてしまいました


そう思うとやはり自分と世間との温度差はまだ

かなりあることを痛感してしまいます









HIV感染者には誰もが通る最初の流れがあります

 

医師から残念ながら陽性ですと報告されたら

かなりの衝撃となり混乱します

ただその時点ではまだ結果に間違いの可能性があり

更に詳しく検査を行います

結果が出るまでは居てもたってもいられない

心境で

なんとか間違いであってほしいと心底願います

その後やはり陽性で確定の診断が下されると

そこで医師から感染経路について

同性との行為があったかなど聞かれます

これは医師にHIV感染者が出たことを報告する義務がありそれのための問診となります


その後これからの治療の方法の説明がなされますが間違いなく頭が混乱してるので

メモを取れる準備をしておいた方が後々便利です


これからのこと

周りの人達のこと

仕事のこと


悩んで悩んで眠れない夜を過ごし

涙を流し後悔をしますが

その後は割と変わらない生活が送れることに安堵し

立ち直ります


変わることは定期的に通院したり

毎日薬を飲んだり

その程度です


厳密には障害者手帳を持つようになったり

年末調整の手続きが変わったり

はありますが


あの絶望のどん底みたいな思いは自然と

薄れていきます


個人的には

HIVに関する人達と交流をするようになりました

感染してなかったら決して出会わなかっただろう人達です

もちろん感染が良かったなんてことは決してありませんが

世界観が大きく変わったのも事実で

HIVにたずさわる人達がたくさんいること知り

これからの人生で

少しでもお手伝いができないかと前向きな心境に大きく変わっていきました












障害年金には

障害基礎年金
障害厚生年金

があり
会社勤めの僕は障害厚生年金対象者と成ります

大きな違いは等級で
基礎年金は1級と2級
厚生年金は1級2級3級まであり

その3級に該当する症状だったので挑戦してみました


年金事務所て申請書やら色々記入したものを提出するわけですが
その中でも1番労力を割いたのが
「病歴.就労状況等申立書」
という大きめの用紙で
何年何月にどの病院にかかり
その時のはどんな症状だったのか
発病して初診から現在に至るまでの状況を書いて行きます

ネットなど参考にして
判定する人は1日何件も見て判断するので
細かく長々とした文章じゃないほうがいいとあったので
なるべく丁寧な文字で
判りやすく 
簡潔な内容になる様心がけ
今大変な状況と基準値に該当している事を付け加え提出しました

3ヶ月ほど経った頃一通の封書が届き
開封すると
3級の年金証書が入ってました

途中体がしんどくてもういいやと挫折しそうになりながらも
やり遂げたのが報われた瞬間でした

これは当然永続的なものではなく
継続審査があり
僕の場合は1年後
誕生日の辺で診断書を提出し
再び審査を受ける必要があります

その時数値が基準値を超えて良くなってた場合支給は停止するようです


最初は無理かと思われたエイズでの障害年金でしたが

対象の疾病であり

それ専用の用紙もあるくらいなので

もし要件を満たしててまだ申請してない人がいたら

やる価値はあるので是非挑戦してみてください