トップアスリートはどのように育ったか
杉山愛選手を育てた
杉山芙沙子さんの実践
先日テニスの杉山愛選手を育てた
お母さんにあたる杉山芙沙子さんの
講演をスッタフと共に聴いてきました。
杉山さんは、現在子スポーツを通して、
子ども達が持っている可能性を引き出す、
「スマイルシッププログラム」を提唱されています。
ご自身が、杉山愛選手を育てた経験、
錦織圭選手のコーチをされた経験を基盤に、
トップアスリートで尚かつ
「高い人格をもったトップアスリート」が、
どのようにして育ったかを分析し、
脳科学を加え考えられたプログラムです。

杉山芙沙子さんは娘である杉山愛さんは、、
本格的にテニスを習い始めたのは7歳。
4
大国際大会“グランドスラム”で、
女子ダブルスで3回、
混合ダブルスで1回の優勝を果たし、
シングルスでは連続出場62回というギネス記録を樹立。

15歳で日本人初のジュニア世界ランキング1位に輝き、
17歳でプロに転向。
"世界ランキングトップ10に入る"という目標を掲げました。
順調だった選手生活で、
愛さんがプロになって8年目、
ダブルスで世界ランキング1位になった一方で、
シングルスでは負けが続いていた時、
大きなスランプに入ってしましました。
ラケットを
持つ気にもなれないほどスランプだった
愛さんはお母さんに電話をします。
「テニスを辞めたい。」
「やり切ったの?」
「やりきっていない」
「じゃやろうよ。このまま辞めたら何をやっても、
うまくいかないわ......』
この会話で、愛さんは我に返えり、
「自分が、本当はどうしたいのか?
何を残したいのか? 」
をとことん考えたそうです。

愛さんは、ランキングが上がる事。
そしてランキングが下がったらどうしようと。
数字にばかりを気にしていた事に気づきます。
それよりも、
大好きなテニスをやりきろうと決意します。
スランプから3年後
シングルスでもツアー 優勝を果たし、
世界ランキング
トッ10入りを果たし ました。
その後も杉山さんは6年にわたって
活躍を続け、2009年にプロを引退という素晴らしい
選手人生を終えました。
芙沙子さんは、
どんな状況においても、
感情を荒立てることはなく、
優しく接してくれたと、愛さんは語ります。
「勝負を超えた生き方」杉山愛著
「コラボレーション 母と娘のコラボレーション」杉山愛・杉山芙沙子著 参照
杉山芙沙子さんは、
愛さんと共に過ごした
スポーツの中で得るものはなんなのか
と問いかけた時に、
「勝ち負けにこだわる事は虚しく、
テニスを通して
自分と向き合いながら、
人として
成長していく事がもっとも大切な事」
と分ったそうです。
そして愛さんが引退し、
ご自身が社会貢献できる事は、
愛さんをはじめとする
トップアスリートでありながら、
尚かつ高い人格を持ったアスリートが
幼児期にどのように過ごしていたか、
研究し、大切な幼児期を
どのよう過ごすか提唱して行く事と定めます。
宮里藍、錦織圭、石川遼、杉山愛などの
トップアスリートで技術だけではなく、
彼らから共通して発せられるオーラとも言える
「人間力=コミニュケーション力」
を持ったアスリートは
どのような幼少期の育ち方をしたのか、
研究したのです。
彼らの共通点は、
・単一種目ではなく、
たくさんのスポーツに触れる機会があった。
・外遊びを沢山していた。
・家族や友達と多人数で遊んでいた。
・スポーツだけでなく、他の習い事も多くやっていた。
・自分の意思を「話すこと」
を心がける育て方を受けていた
(イエス、ノーで答えれられる会話ではない。)
・継続する事を習慣化していた。
共通して持っている力は、
・体力
・あきらめない力
・集中する力
・決断する力
・継続する力
・他者を思いやったり、たたえたりする力
・協調する力
・人に伝える、コミニュケーション能力
だったそうです。
また脳科学を学ぶ過程で、
幼児期は脳が育成される大切な時期。
幼稚園や保育園での生活の大切さを実感し、
幼稚園、保育園の現場にも足を運びました。
しかし運動を
「競争」でさせる教育がもてはやされ、
とても悲しい思いをされたそうです。
また、幼児期人間の脳が一番成長し、
人としての人間性が一番育だてられる大切な時期に、
今の幼児教育の現場には
そのプログラムがなく、
子ども達が育っていない現実がありました。
またそのような考え方自体無い園が
多く見受けられたそうです。
私も日本の幼児教育が
真剣に考えられていない事。
科学に基づいていない事(脳科学)
を心配しています。
多くの幼児教育に携わる方々が、
このような真実に目を向けていただきたいと
思います。
また、子どもを持っておられる親御さんが、
この大切な時期をどのように可能性を大切にし、
環境を与えていくか考えていただきたいと思います。
一人ひとりの子ども達が本当の意味で、
大切にされ、
子ども達の可能性が最大限に引き出され、
子ども達が輝き、
世界が変わる事を願ってやみません。