この記事ではまだ、私、山崎慎太郎のことをよく知らないという方に自己紹介をまとめてみました。

 

 

 

 

少しばかり長くなりますが、どうぞお付き合い下さい。

 

 

 

私は現在、治療家歴18年で延べ3万人上の治療を行い、たくさんの症例を診てきました。

 

そんな中には、格闘家、アナウンサー、芸能タレント、作曲家、医者、学生スポーツ選手などもいらっしゃいました。

 

 

 

その中でも、私の治療家人生における”考え方”を変えた、最も記憶に残るある患者様のお話をしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

これは私がまだ開業する前の修行中だったころのお話です。

 

 

私が以前から担当させて頂いていた60代後半の女性の患者様から依頼されたことでした。

 

 

 

 

「先生、私の40歳の娘が歩く時に脚に力が入らなくなって、バタッと倒れそうになるみたいだから一度診てもらえないでしょうか?」

 

 

「それが、末期のガンでお医者様に余命3ヶ月と言われた子なのですが、、、」

 

 

 

 

 

「お医者様から脚に力が入らないのは抗がん剤の副作用ではないと言われたんです。だったら整体に連れて行ってもいいかって質問したら、

 

それは構わないと言われて、、、」

 

 

 

私は悩みました。 しかし、おそらくその女性は娘さんのために何か少しでも希望があればやってあげたいという、わらにもすがる思いで私に

 

相談に来られたのだと感じました。

 

 

 

 

そこで私は答えました。

 

 

 

 

「変に期待を抱かせることは良くないと思いますので正直にお答えしますがその症状を改善させることは極めて厳しいと思います。」

 

「しかし、もし1%でも可能性があるのであれば、やってみたいと思います。」、、、と。

 

 

 

 

後日、約束した日にその女性の娘さんはご来院されました。

 

 

 

そして、もう一人。 その娘さんの子供である2歳の女の子を連れて。

 

 

 

 

 

 

さっそく問診表に記入して頂き、カウンセリングに入りました。

 

娘さんの顔は暗くこわばり、とても緊張されていた様子でした。

 

 

 

私は二、三質問をしたところで少し間を取り、リラックスして頂くためにわざと話をそらし、2歳の子供さんについての質問をしました。

 

 

 

すると、その瞬間、、、

 

 

 

溜まっていたものが一気にあふれ出すように、自分の子供のことを考えた途端に震えながら泣き始めたのです。

 

 

 

 

 

 

「幼い子供を残して、自分は死んでしまう、、、。」

 

 

 

おそらく、彼女はこのことをきっと何千回も考えていたに違いありません。

 

 

 

 

私は不安で押し潰れそうな彼女に対して、安心させてあげる言葉が、全くといっていいほど浮かんできませんでした。

 

ただただ、戸惑ってしまったことだけ記憶に残っています。

 

 

 

 

 

 

それから三回ほど施術をした頃でした。

 

私も献身的に彼女にお話をしていったことも良かったのか、彼女は次第に笑顔が出るようになっていきました。

 

私に少しずつですが、心を開いてくれるようにもなりました。

 

 

 

 

 

 

そんな時を過ごしていたある日。

 

彼女のお母さんから私宛に1本の電話が入りました。

 

 

 

 

 

それは、娘さんが病院の中を歩いている途中に、脚に力が入らず転倒し、頭を強く打って気を失ってしまったとのことでした。

 

 

 

幸いにも命に別状はありませんでしたが、やはり何かおかしいということでお医者様が脳のMRIを撮ったそうです。

 

 

 

そのMRI画像をみると、脳にガンが転移していることがわかりました。

 

お医者様いわく、それが原因で脳神経に障害を与え、脚に力が入らない症状を引き起こしていたとのことでした。

 

 

 

 

娘さんのお母さんはかなり憔悴しきった声でしたが、懸命に私にお話し下さいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから2週間が経ち、ちょうど桜があちこちで咲き始めた季節でした。

 

 

 

 

彼女のお母さんからはそれ以来、連絡は来ませんでした。

 

 

 

 

私が彼女について知っているのはここまでです。

 

 

 

 

この先どうなったかはわかりません。

 

 

 

 

 

ただ、私はこの経験を通じて強く想うことがあります。

 

 

 

 

それは、私は最初から治らないとわかった上で、この女性の施術を行いました。

 

ほんの少しでも淡い期待を抱かせたことに対して、本当に正しい判断だったのかは、私にはわかりません。

 

もちろん、ガンの末期の症状を取ることなんて、私の治療の範ちゅうを超えています。

 

 

 

 

 

だけど、やっぱり症状をとってあげたかった。

 

無理とはわかっているけど。

 

私を頼りにしきてきて下さったのに誤魔化すだけの自分がめちゃくちゃ嫌だった。

 

 

 

 

これが私の本音です。

 

 

 

 

この件以来、私は「治療家」、「命」、「家族」、「子供」などについて何度も自問自答を繰り返しました。

 

毎日、毎時間ずっと考え、仕事の時も、食事の時も、寝る時でさえ頭から離れませんでした。

 

 

 

 

そして、そこで出た答えがあります。

 

 

 

 

それは、「一人の患者様の人生を変えるほどの治療家になりたい、、、」

 

です。

 

 

 

 

それから私はもっと結果を残すことの出来るセラピストになるためにたくさんの勉強会やセミナーに参加して自己研鑽を重ねました。

 

そしてそれは今で変わらずにずっと続けています。

 

 

 

だけど、そんな私でも、未だに患者様の痛みが取れずに悩むことがあります。

 

 

でもそんな時、よくあの女性のことを思い出します。

 

 

すると、腹の底からこの患者様の痛みをとってやる!といった意地みたいなものが湧き出てきます(笑)

 

 

 

 

 

 

”一人の患者様の人生を変えるほどの治療家になりたい、、、”

 

 

 

 

 

私はずっと挑戦し続けます。

 

 

 

最後までお読み頂き、本当にありがとうございました(^^)