東京都の三菱一号館美術館で開催中の展覧会へ行ってきました。
煉瓦造りの西洋建築の美術館は、この企画展の後、設備や建物修繕のため2024年秋まで長期休館ということで、東京駅での用事の後に寄ってきました。
落合芳幾
(おちあい よしいく)
幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師
1833年-1904年
月岡芳年
(つきおか よしとし)
幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師
1839年-1892年
歌川国芳
(うたがわ くによし)
1797年-1861年
江戸時代末期を代表する浮世絵師
同じ師に入門し、その教えを受け継いだ二人の絵師。
師匠の歌川国芳の名と作品は有名ですが、
芳幾って誰?
芳年ってどんな人だっけ?
レベルの知識の私…。
名前も似ていて、ややこしい…
師の国芳の評価
芳幾は、
器用に任せて筆を走らせば、画に覇気なく熱気なし
芳年は、
覇気に富めども不器用なり…
芳幾にして芳年の半分覇気あらんか、今の浮世絵師中その右に出る者なからんと、
とありました。
つまり、
芳幾は「上手いけれど覇気に欠ける」
芳年は「覇気はあるけれど技術不足」
二人で補い合えれば、最高のライバルという訳ですね!
あれやこれやと変化していく中、江戸時代に流行った浮世絵は、写真や活版印刷による新メディアの影響で陰りを見せます。
二人は、それぞれの試みで描き続けます。
新聞錦絵という新しい形で、ニュースを絵解きした芳幾。
独自の画風を生み出し「最後の浮世絵師」とも呼ばれた芳年。
展示の工夫や解説を通じて、少しだけ二人の持ち味の違いがわかるようになった気がします。
ちょっと新しいというか、現代のアニメや漫画、SNS映えを思わせるような描き方も印象的でした。
芳年の人気武者絵シリーズ「芳年武者无類」では、昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で登場した面々も鮮やかに描かれていて、魅入っていました。
ミュージアムショップで、中川大志さんが演じた「坂東武士の鑑」と称された人気武将畠山重忠の缶バッジは売り切れ。
継承と正統派の芳幾と新風を起こした芳年。
私は、師匠国芳の言葉の"覇気に富む"芳年の色使いが好みのよう。
浮世絵らしい明快で艶麗な色使いによる計算された配色。
晩年の傑作には、ぼかしたような色彩表現も見られます。
たっぷりと堪能できました。
歴史や歌舞伎好きな方は、より楽しめるのでしょうね!
三菱一号館美術館にて、
4月9日(日)まで開催。
その後、長期休館中の外壁には、所蔵するロートレック作品がデザインされた仮囲いが現れるそうですよ!
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