子供の頃、三角のとんがりを3つに
下を丸くつないだ赤いチューリップ
を描きましたよね?
チューリップ赤

(私は、今もそうしか描けませんが…)

 

近頃は品種が多くなり変化に富んだ
チューリップをよく見かけます。

 

童謡でも、「あか しろ きいろ…」と
歌われているように花色も豊富。

 

最近は、紫のチューリップが

人気なんだそうですよ。チューリップ紫

世界中で人気があるチューリップ。

 

1637年のオランダでは

「チューリップバブル」と呼ばれた

球根熱狂的投機が起こりました。

 

当時、最も人気だったのが、
「センペル・アウグストゥス
(無窮の皇帝)」という名の
チューリップ。

 

ひとつの球根で、家を購入できた
とか…。

 

人々を魅了したこの花の色は、
白と赤紫の縞模様。

 

実は、この模様がウイルスによる
突然変異だとわかったのは、ずっと
後の19世紀。

 

当時は病気とは知らず、どんな花色
や模様になるかわからないまま球根
の取引が過熱し続けたそうです。

 

病気であれば、品種が存続するわけ
もなく、美花薄命だったんですね。

 

流行の特徴に「集団的誤認性」
挙げられます。

 

『周囲の多数が採用していると、
一過性を疑わずある方向に流れ、
常識を超えると障害が現れ、

揺り戻しが起き終幕を迎える。』

 

庭の花壇を高価なチューリップの
花色で埋めるのが富の象徴?

 

あるいは、チューリップには何の
興味もない人も多かったはず…。

 

今では、花屋でも1本数百円の
チューリップが、なぜ…?

 

理解ができないのも、流行の
一側面なんだそうです…。

 

やっぱり、チューリップは

どこの庭先や公園でも親しまれ、

子供たちが童謡を口ずさみながら、

最初に描く花であってほしいですね。

 

☑色彩講師の検定ポイント

『チューリップバブル』

カラーコーディネーター検定2級

歴史に現れた大規模流行の事例と

して掲載があります。