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今日は、長男 超オススメ「快速シーハイル上越」で東京に戻ります。

列車に乗りそびれずよかったぁ~

実は、昨日、乗りそびれたのです^^;

長男と出かけると、必ずと言っていいほど、私たち夫婦を怒らせる出来事がおこります。

今回の連休も、全くそれを裏切ることなく、やってくれました >_<

私たち夫婦にとって、そこから学べることも実は多いのですけどね。


怒られる事柄は、その時その時で色々です。
でも、根本はいつも同じ。

「自分勝手な行動」 です。

家族旅行は、小単位ながら集団活動。

家族であるがゆえ、お互い甘えはあるでしょう。
それでも、最低限、合わせなきゃならない行動はあるものです。


アスベルガー症候群の長男にとって、最も苦手とするところです。

場の空気を読み、みんなに合わせること。

ですから、私は、どんな行動をとればいいか明確に伝えます。

適度な緊張感があれば、彼も伝えたように行動できます。

しかし、何かに夢中になると、すっかり抜け落ち自分勝手なことをしでかすのです。



昨日、スキーの後、越後湯沢からの最終列車に乗って宿泊先に帰りたいと言ったのは長男でした。

でも、発車まで1時間以上ありました。

私と夫は、お土産屋さんをみたり、コーヒーを飲んだりして、その時間を過ごすことにしました。

電車好きの長男は、とっととホームに行って電車を見て過ごすといいました。

雪の降るホームは、ものすごく寒いです。
それでも、見ていたいと言うのです。

寒さ覚悟で見るならいいよと言いました。

ただし、発車時刻前には、ホーム内にある暖かい待合室で待ち合わせしようと伝えました。

ところが、ところが、来ないのです。
5分前になっても来ないのです。

夫がホームの端まで探しに行きました。

それでもいません。

ホームを間違えている可能性もある? と考えました。
でも、スキーブーツのままでしたので、別のホームに移動して探している時間もありません。

そして、ついに、最終列車がホームに入ってきてしまったのです⁉️

と、その時

雪の塊で見えなくなっていたホームの端っこの端っこ
絶対 列車が停車しないホームの端から、長男がスキー板を抱え、急ぎ足で歩いてくるではありませんか。

スキーブーツをはいているので、走りたくても走れないのです。

私は、扉が閉まらないよう、車掌さんに聞こえるように、急げ急げと大声をはりあげました。

夫とは、発車2分前に決めていたのです。

長男が乗っても、乗らなくても、何とかなるように、1人は列車に乗り込み、もう1人は、乗らずに駅に残ると。


まさか、屋根もなく、列車の停車位置でもない、除雪もされていない、あんな端にいるとは、思ってもみなかったのです。

しかも、1時間以上も前に行っているのですから…

夢中になると、時間も寒さも吹っ飛ぶらしい。


おかげで、最終列車に乗りそびれた夫は、190円の列車代プラス 2000円近くのタクシー代を支払い戻ってきました。


もちろん、長男は、父親が列車に乗れなかった事実を知るまでは、自分が約束を守らなかった結果だと理解できていませんでした。


アスベルガーは、相手の立場を想像するということが苦手です。

だから、私たち親がどんな気持ちで待っていたか想像もしなかったのでしょう。

私は、電車の中で説明しました。

それを知って、初めて自分の行動がまずかったとわかったようです。


帰りつくとちょうど、NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」がやっていました。

主人公 吉田松陰(よしだ しょういん)が、藩を脱藩するという内容でした。

その当時の脱藩とは、身勝手を通りこした 犯罪者のようなもの。

本人は全てを捨てる覚悟があるでしょうが、残され家族にとっては?
こんな身勝手、許されます?

なのに、家族は、松陰を信じ、守るのです。

なぜなのでしょう。

脱藩という身勝手な行動で、自分たちの立場は危ぶまれ、これまでと同じように生きてはいけないかもしれないのに。


このタイムリーな内容から、私は長男に質問しました。

「なぜ、松陰の身勝手な行動に協力してくれる人がいるのか?」

「どこが、あなたの身勝手さと違うのか?」

彼は「わからない」といいました。


大きく違う点はひとつ。

「 "志し" ゆえの行動かどうか」

自分だけの欲求を満たす行動を身勝手というのです。
そのような人に、応援者や、協力者は現れません。

でも、家族のため、友人のため、社会のため、地球のため、宇宙のため

そういう 志しあっての行動は、一見 身勝手に見えても、必ず応援者、協力者が出てくるのです。

もちろん、反対者もいるでしょう。

今までにない 先を行く考えや行動には、周りからの理解が得られず、反対する声も多いものです。

「志し」

とっても大切ですね。
サムライは、まさに志しを大切に行動していたと思います。

日本人には、その血が流れているのです。


今回の内容は、彼にとって、自分のとった行動を振り返るよいきっかけとなりました。

そんな説明を息子にしている私
志しは?

私こそ、自分の行動を振り返る良い機会だったのでしょう。


本日の心の処方箋
「志しがある行動は、身勝手とは言わない。
志しある行動には、必ず応援者、協力者が現れる。」