Utopic Ectopia-志賀剛司

前回に引き続きましてアフタヌーン2011年1月号の感想その2…というかまあ、妄想系裏感想?w

あ、R18的な意味ではありませんよ?もちろん。むしろ昨日の感想より色気のない話というか、

萌えずに考えてみようコーナーというか、まあだから人によっては読んだらムカつく解釈かもしれないなーとも

思ったのでどうしようかなとも思ってたんですが、そっちのほうが好きだという人もいたので書いてみることにw





その前に誕生日だったらしい志賀先生でありますが、知らなかったのでとりいそぎ5分でお祝いを(ぁ

以前どっかで書いた浜ちゃんのけがれた過去の話じゃないですが、

志賀先生はなんとなく「家族のそれから」のあの人と脳内イメージがかぶっています(笑)


いえ、もちろん見た目は似ていますが同じじゃないことはわかっているんですが、

つつくときっとアレ並みの過去が以下同文w


大逆転で千代ちゃんを嫁に迎えるとか、冗談で言ってましたが

でもなんか、もししがぽがあんな感じの設定の家庭だったら、すごい面白そうなんだけど…w

後妻でにーちゃんと同年代の妻が来るんですよ、あの家庭に!

しかもそれが千代ちゃんなんですよ!w

お姫様だっこで家の門をくぐるんですよ?ww



…さて、志賀先生はこのくらいにして本題に戻ろう。


以前「なんでそんな事言うんだ三橋!」「そりゃひどいよ三橋!」
みたいなことを三橋君が言うときには大抵、
そのセリフには三橋君の「言外」が隠されてることが多いんだ、騙されるんだ…みたいなことを書きました。

というわけで、今回はそっちの角度から今月号を…w
前回の感想文とはまたちょっと違う感じになるかなーと思います。




「田島君じゃだめだ 阿部君に投げないと…!」


今月号でいうならば、「何でそんな事言うんだ三橋!」はどう考えてもまずこのモノローグですよね?w

さっき二人でイイ笑顔かわしてモモカンもバッテリーはよしって言ってたのに、
なんで三橋はそんな事考えるの?そんなに阿部がいいの?!
田島かわいそうじゃないかー!


……ってな感じです。



で、読んでいてなんで田島君にダメ出しする三橋君がすんなり頭に入ってくるのかというと、
上代君との会話で「投手としてじゃない自分をスキと言ってくれたのは阿部だけだ」と思ってるらしい三橋君、
「あと2年しか阿部と組めない」ということに初めて焦りを感じたらしい三橋君、
というそれまでの誘導があるからなんですよね。

えーと、じゃあ上代君とおなじで、投手じゃなきゃどうでもいいと思ってる田島君じゃなくて、

ほんとは早く投手じゃなくてもスキって言ってくれた阿部に投げたいってこと?

みたいな。



しかしその後上代君たちとわかれてグラウンドに駆け戻っていく三橋君は、
たぶん例によってぐるぐるといろいろ考えて、
考えた挙句にあのセリフに行きついたときには、もう違うことを考えていたのかもしれない…

というわけで、あえて今回は最後のセリフとそのへんを切り離して考えてみることにw

実はこっちのほうがなんとなく色々残念ではありますが、自分はスキな解釈かなー。



田島君のリードで投球していた三橋君の心情は今回はわりと出てきましたけど、
今までの練習試合中あまり多くは語られていませんでしたよね。
ただ、三橋君が試合中に脳内の阿部君と田島君を比較したことがなかったかと言えば、
たぶんフツーにずっとしてたと思うんですよ。
単純にリードが上手いとか下手とか「阿部君ならこうしたんじゃないか」とかそういう話だけじゃなく、
「外にボールでまっすぐ」とか田島君のサインをもらったら、
外の高めなのか低めなのか中間なのか、ギリギリがいいのかそれともボール一個外せとかはっきり外せとかなのか、とか、阿部君だと来ていた9分割系の細かい注文は田島君からは来ないだろうし、

意図自体がいまいちわからなかったり、わかってもそんなにいい策じゃないんじゃないかなとかもあったり。
そこらをたぶん三橋君は「自分も考えなくちゃ」という意識もあって、
自己裁量で決めて緩急つけたり細かいコースを決めたりして放ってたと思うんですよね。

そもそも緩急つけてコーナーをつくというよりはとりあえずボールを打たせてカウント稼いで速めのまっすぐで最後決め、というVSOPは本気のリードになったあとも同じでしたが、たぶんそこで「田島君、本気のリードでも一緒じゃないか」なんて言ったら感じわるそうだとか・・・・



だからまあそもそも直接田島君が言うなといったわけでもなんでもないけど

状況的に遠慮して文句言っちゃいけないことみたいになってたのがネックなのかなと。


あ、よく考えたら「お前と阿部で野球やってんじゃねーぞ」がありましたね。

あれも効いてるかもしれない。


まっすぐが強豪相手にどれだけ通用するかとか、頼りすぎて通用しなくなったらどうなるかなんてことは、

桐青戦や美丞戦で阿部君にはわかってたし、三橋君も配球がまずけりゃパカスカ打たれることなんて中学で経験してるわけだから多分わかってるんだけど、

田島君が試してみないと納得できないって言うなら、そんなこと言っちゃ気を悪くするよな…とか思って

言い出せなかったし、さすがの阿部君ですら怪我したのは自分だから

んなこたー試さなくてももうわかってるんだよとか言えなかったように。



阿部君に文句言われて田島君が不満そうにしてたあたり以降はたぶんことさら、
今は田島君に投げてるんだから、田島君に嫌な思いはさせたくない、阿部君と比べたりしちゃだめだ、
田島君も頑張ってるんだから、なるだけめんどくさい思いとかさせないで、気持ちよく捕手させてあげなきゃ、
みたいに三橋君は思って、そうするとどうなるかというと、

ヘンって呼ばれてもまあわかるからいいか…とか、
包丁持つなと言われれば梨とかほんとは剥けちゃうんだけどいいか…とか、
他の人が怒ったり不愉快になったりしないなら、別にそれでもいいや、
と、「ホントは違うけど、相手は満足するみたいだしそれでも何とかなりそうだからいいや」を選択しちゃう三橋君の傾向が出てきちゃうわけで。


つまり、田島君のリードに何の不満もなく賛成だったから頷いていたわけじゃなく、
ちょっと違うとか、危ないんじゃないかなとか思ってても、「ならその分俺が一番速いタマなげればいいんだ」
とか「なら外は外でも高めじゃなくて低めだな」とか、田島君にバレないようにいろいろやってたんじゃないかなあと。「これを俺がやれば、今のサインに首を振って嫌な思いを田島君にさせなくてもすむな」みたいな。



「ボール球も安全じゃない、練習試合でわかってよかった」


…とか例えば三橋君がマウンドにあやまりにきた田島君に言うんですけど、

これなんかもよく考えるとおかしいんですよ。中学時代はどこに何投げてもぱかすか打たれてたり、
西浦に入ってからでも、スクイズ警戒で外すつもりで投げたボールを当てられて、
結果的にはそれが阿部の怪我に繋がる痛恨のワンプレイになったことだってあったのに、
「自分の投球内容は全部覚えてる」らしい三橋君がそんなこと今更初めてわかったり
ボール球は安全だと今の今まで思ってたりするはずないんですよね。

田島君が謝るから、気を使わせないようにそう言ったんじゃないかなと。

なんだろう、つまり三橋君は田島君とのバッテリーで特にこの試合の最後はずっと「協力」するつもりで
「捕手が気持ちよくリードできるように」自分はがんばるぞっていうピッチングをしてたんじゃないかなと。



…で、勿論これそうだったとしたら田島君に対しては実はとっても失礼な気遣いなんですよね。
本人が知ればたぶん怒りますよね。
なめんなよ、オレがそんなことで拗ねたり怒ったりするようなガキだとでも思ってんのかよーと。


実際読者含めてなんとなく阿部と比べてどうこうとか

それは言っちゃいけないことだと思ってたりするのはあったと思うし、

田島君が結局我慢しきれず文句つけにきた阿部に「なんだよー今は俺が捕手なのに!」

とか言ってたり、どよ顔で花井君みてたりしたのも三橋君はみてたし、

「これが捕手か!」のときだって、三橋君からすれば

「リードめんどくさくてゴメンって謝ったけど、田島君はなんか考えてるふうだったけど返事してくれなかったな」

とかになるんで、そう思ってもしょうがないといえばしょうがないんですが。



役に立たなかったら、ピッチャーじゃなかったらオレはみんなに必要とされないのか?
ピッチャーじゃなくてもオレはお前がスキだって阿部君は言ってくれたぞ。
キャッチャーじゃなかったらオレは阿部君が嫌いになるのか?そんなことはないぞ。

じゃあキャッチャーとしていまいちって言ったら田島君はオレを嫌いになったり

キャッチャーの仕事をほうりなげたりするのか?

オレが嫌われなければいいのか?
阿部君に投げられるのも、西浦で野球できるのもあと2年しかないんだ。

なら時間は無駄にはできない。
阿部君が復帰したら前よりちゃんとバッテリーしたいと思ってはいるけど、

そのためにも新人戦は3つ俺たちで勝とうって田島君は言ってくれたのに、
オレが田島君に嫌われたり嫌な思いさせないように
なるだけ自分が合わせて気持ち良くリードさせてあげるとかじゃダメなんじゃないか?

それじゃ今はいいかもしれないけど、勝たなくちゃいけない試合で勝てないかもしれない。
違うって思っても俺がなんとかすればいいかじゃ、田島君にはどこが違ってたのか何もわからないし、
正捕手じゃないからそれでもいいやとか、阿部君みたいなリードを要求しても田島君には無理だし

田島君は気を悪くしてキャッチャーをやってくれなくなるかもって思ってバカにしてるのと同じじゃないのか?
それは田島君に対しても失礼なことなんじゃないのか?
田島君は阿部君よりリード上手くない。俺でもわかる間違いしてるときもある。

田島君はスゴイからと思ってたけど、やっぱり阿部君のほうがスゴイ。

でもそんなことは田島君にもきっとわかってるけど、このままでいいやなんて思ってもいないはずだ。
オレが「今の田島君」のリードに合わせてごまかして投げるんじゃだめだ。
たまたま上手くいったらいいけど、いかなかったら負けちゃうんだ。
オレは田島君じゃなくて阿部君に投げてるつもりで変な遠慮なしで投げないとダメだ。
負けたら皆そこでおしまいなんだ。何があるかわからないし、

何もなくてもみんなで野球できるのはあと2年しかないのに…



…みたいな風にぐるぐる思ったのかもなあと。こう、走ってる間に!w

つまりこう、阿部君の「投手としてじゃなくてもお前がスキだよ」で読者サイドが
「役割」じゃなくて「個人」を強く意識させられるフラッシュバックのシーンが誘導で、
この最後のモノローグの中の田島君阿部君は「捕手としての」なのかもなー、と。


というか、ますます萌えない視点で通すなら(笑)個人的に人として好き嫌いの感情と、

捕手とか投手とかチームの一員としてそのポジションを預かる人間としてスキとかキライとかは別の問題だから、あの時阿部はわざわざ投手としてじゃなくてもとか言ったのか…と

最近まで「投げてアウトとれて役にたつからみんな俺を嫌いにならないでいてくれる」

とかそこらをいっしょくたに思っていた三橋君に

「ウォーター!」的にわかった瞬間だったのかもしれないですね。

個人的に田島君と阿部君のどっちがよりスキかとかと、

投手として捕手田島君はイマイチで捕手阿部君のほうがスキは別問題でいいんだと。

阿部が言いたかった個人的にもお前がスキはいまいち完全には通じてなかったのかも…

それを今初めて雷に打たれたように「阿部君はちゃんとオレがスキだったのか!」とか

「捕手としてじゃなくてもオレも阿部君がスキだぞ!」

と理解したなら無我夢中に駆けだしてしまうのも…あ、しまった、萌えてしまった(笑)




三橋君の性格的に、田島君自体を脳内でもディスることはあまりなさそうですからね。
大体、文句言われても田島君だって阿部の怪我でしょうがないからやってるんだし、
田島君なりにガマンしたり頑張ったりしてるのもわかってることだし、
いくら天才でもおそらくこの漫画ではリードの天才扱いの阿部君に及ばないのも、

阿部はどうやったって怪我が治るまで試合は無理なのも無理させちゃいけないのも、
すでに納得してることなんだし。


だから阿部君と田島君を比べてオレはホントは阿部君のほうがいいんだとか、
阿部君ならこうすると思うしここは自分もそれが正解だと思う、
とかそんなそぶりをみせて田島君に嫌な思いをさせたりしちゃだめだし考えちゃだめだ…

みたいに思ってしまっていたけれど、
田島君のリードに合わせられるだけ合わせてバッテリーの空気を悪くしなければいい、
とかじゃあ本末転倒で脳内阿部君のシビアなリードを想定して投げるつもりで自分はやらないと、
自分にも田島君にも成長がないし、

田島君だってそんなのは不本意なはずだって気付いたんじゃないかなーと。


「一番組みたいのはそりゃ阿部君」と、

チームとは関係ない同じ投手の上代君に話して、「そうやろな」と認めてもらったことがそして、

そんなふうに角度を変えて眺めることができるようになったきっかけで。



まあ、こっちの推論がもし当たりなら、
やっぱり阿部君がいいんだ!とか阿部に泣きついたり、田島君は嫌だ!とか駄々をこねるでもなく、
でも2試合目が始まったときには今度はなんか一見そんなに阿部がいいのかよ!って感じで

1試合めとは一転して田島君のリードに積極的に首を振りまくったり、まっすぐ投げなかったり、

「阿部君はこういうときはこうしてた」とか「オレにサインださせて」とか田島君に言ったり、

反省会めいたものがあるなら今度はどっちにつこうかオロオロとかしてないで

「オレも阿部君の言うほうが正解だと思う」とか田島君にはっきり言う三橋君とか、
んでまあ、そんなこんなで今度はヘンと呼ばれたらヘンじゃないですと自分で言う三橋君が見れるのかもなという程度の感じですがまあそれならそれもいいなあと…w


そして、なんだろ、田島君も阿部君ならこうする、って言われても、拗ねたりとかなしで、

言われてなるほどと思うことならば「そうか、わかった。じゃあそうしよう」ってそこは最後にはちゃんと受け止める度量のある子だと思いますし。


んでまあ、いやだと思う人もいるかもなーっていうのは、もしこの考えでいくと、

ナイピー、ナイスリード、って笑いあう三橋君と田島君の笑顔はホンモノではなかったということに

なっちゃうというとこなんですよね。

まあ、田島君は自信のあったリードで打ち取れて満足だし、三橋君も頑張って投げて自信のあった田島君のリードを活かして満足させてあげることができたのがうれしかったのだから、そうだとしても二人の笑顔自体に嘘はないのですけれども。



…あれだ、自分なんでこっちのほうがいいかなあと思うのかわかりましたよ。

「頑張ってる他の人にダメ出しをして見限る三橋君」というのが、ありえないって感じなんです多分w

…頑張ってるからスキだって言ってくれたんだしな、阿部もw




さて、皆様はどう思われますか?


…まあ、あの辺はほら、焼き肉で、うん(何が