おおきく振りかぶって (2)/ひぐち アサ
¥540
Amazon.co.jp


第2巻です。
このおかしなテンションのまま、おかしな長文を書き続けるんだろうか、自分。
つーかやっぱりかなりどっかおかしくないか?というのはさておいて。

表紙は爽やかな阿部君です。
あれですね。時折見せるきりっとした表情の三橋君とか、時折見せる爽やかな笑顔の阿部君とかは、
不良少年が捨て猫を無邪気な笑顔で構ってるのにきゅんとするとか、
なんかそういう方向のアレですよね。わかっていてもやられますが(笑)

練習試合で一塁にヘッドスライディングする叶君。
一塁はしないほうがいいとかどっかできいたけど最近はどうなのかなーって見たら、
試合とかだとアピールとか落球狙いのためにする人もいるとか、
そういう奴がいるのでやるとかえって審判の反感買うからやめれとか、

しないほうがいいと思ってるんだけど熱くなるとやっちゃうときもあるとか、
実はスライディングが上手い奴がすると確かにそっちのほうが速いが下手糞だと絶対遅いとか、
速い遅いはさておき危ないからやめれとか、なんだかイロイロな話が出てまして面白かったです。
まあ、どうやらそういう一言では語りつくせないお話のようなので一番してはいけないのは「一塁にヘッドスライディングって馬鹿だよねー。走りぬけたほうが速いんでしょ」って知ったかぶりすることのようです(笑)

叶君の話は何故か1巻のところで勢いで語ってしまいましたので織田君を語ろう(ぉ
なんだか何年か留年でもしてそうな織田君は早生まれという。
この試合をある意味公平な立場から見ることのできるオブザーバー的な役割。
叶君は夏大会投げられたみたいだけど、織田君はどうだったのかな。
まあ最低でも代打くらいには出てたかな?ベンチにはいたでしょうね。
畠君は叶君の全力フォーク取れない話のあたりからも今年は微妙そうだけど、きっと3年までにはベンチ入るでしょうね、意地でも。うーん、見たいぞ、来年(笑)


リードがあれば俺は駄目な投手じゃなかったんだ。と思いはじめる三橋君。
成長のための第一歩、自信回復のためのワンステップですね。
しかし第一回の首振りチャンスはスルー。
「ピッチャーの直感っていって信じるキャッチャーって何人いるんだろ」って三橋君思うわけですが、阿部君と畠君と三星の先輩だけじゃなんともですね(笑)
この話の場合は、三橋君は目つぶってたの見てるんだから、それ話せばよかったんだけど、それを話せばいいってことがこのときの三橋君にはわからなくて、結局そのまま投げて打たれちゃう。

「ピッチャーの直感」って言われた捕手の心境。
これはどうなんだろうな。たぶん「状況次第」ってなるのかな?
誰が投げてるかとか何を投げたくないのかとか。
美丞の倉田君が匠君が投げたがったストレートを投げさせて打たれて怒られる話とか、
榛名君の決め球を打たれた町田さんが心で詫びる話がありましたけど、あんな感じですかね?

どちらも一番嫌なのは打たれることなのは間違いないから、
直感を信じて投げさせて打たれても、
直感を信じないってごり押しして打たれても、
後悔するのは二人ともですよね、きっと。

打たれなかった場合は、意見を通したほうがふっふーん♪かもだけど(笑)

ただ、「自責点は投手にしかつかない」ので、投手のほうが打たれたときにはショックが大きく、

捕手のほうがやっちまった感が大きいのかな。

まあ、阿部パパがのちのち仰っていたように、「打たれた球に投手が納得してるか」が一番大事なのでしょうね、

その後への影響とかを考えたら。



阿部君に実際俺の直感がそこは駄目と告げているといったらどうなったんでしょうな。
まあでも、この時点でも最終的には「じゃあもう一球様子みよう。俺もよく見とく」くらいの話にはなったような気もしますね。でも、言えなかった三橋君の気持ちも大変によくわかります(笑)
今なお二人の秘密の「サインに首振ったら嫌いになっちゃうぞ」はこうしてみると割りと早くから駄目な感じをかもしてたんですねえ。




この巻あたりの三橋君が

「俺、ピッチャーやってもいいんだ!」な感じだとすると、


阿部君のはなんだろ。

本音を無意識下に押しやってしまうタイプの人なので、
モノローグが多いわりに本音が阿部君本人すらわかってないことが多い人だと思います。


「スゴイピッチャーだ!とか尻尾振ってついてくとひでえ裏切られ方して捨てられっぞ…ってわけでもないのか?」

……かな?(笑)



2巻の試合のときに心の声に突っ込める人など無論お話の中にはいないのですが、
「今更三橋が三星に戻るとかありえなくね?」とか
「ありえないこと心配して何テンパってんの?」
「俺を選ばせてやるってお前らだけで野球やってんじゃねーぞー」
って誰かいってやれって感じです。
ていうかむしろあれか。「お前が榛名に未練タラタラな顔してっからいつかはっきり差ぁつけて勝ってやんよ」って言いたかったのちの三橋君に聞かせてやりたい話か。
まあ、コネで三星学園自体に戻ることは可能でしょうけど、高野連の登録とかで暫く試合出れなくなったりするらしいし、そして特に他のチームメイトと三橋君の関係が改善したわけでもないんだし、いま来てるチームメイトはそのまま中学のメンバーではないし、遠征に行ってる一軍もあるわけで、ほんとにありえない心配なんですよね。

このへんも最初はさらっと「自信家で独占欲の強い子なのね」と読みながしてたんですけど、
阿部君のピッチャー三橋君への変な方向への執着と謎の捨てられ恐怖はその後も繰り返し内心で語られます。時にはクソレフトの叫びとなって(笑)
これも榛名君ゆえだったんだなあ。まだ出てきてないからわかるはず無いけど(笑)
阿部君てよく見るとそんなに自信家ではないですよね。たぶんプロにいけるとか思ってないし、バッティングとか肩とかも俺スゴイ才能のある奴とは思ってなさそうだし、大将より副官ポジのがしっくりくると自分で思ってそうだし、自分の現状の実力をそんなに過大評価する子ではもともとないのだと思います。まあ、実際スカウトがきたわけでもなさそうだし(笑)
榛名君といたときには香具山さんと同じような「こいつと一緒なら、俺どこまで行けちゃうんだろう」っていう夢を見てはいたんでしょうが。
まあでも、榛名君は榛名君で野球人生最悪のときの出会いだったわけなんで、
ほんとにタイミング悪かったですね。

で、西浦で三橋君と会ったときにまた阿部君は夢を見るわけですが。

で、問題の最低の投手、現るで次巻へ続く。