今ここ保健室です。

 

9月から入院して2回の転院をした母は、先月11日に亡くなりました。

95歳でした。

アルツハイマー型認知症の診断を受け、デイサービスを利用するようになったのが2022年3月でした。

多分、10年くらい前から認知症の気はあったのです。

ケアマネをしていた従姉がデイサービスに行った方がいいと言いましたが

恐らく母は拒否するだろうし、そんな母をがんばってデイサービスに行かせる気力は私にはありません。

 

2022年2月に父が入院して、それから母の対応が難しくなってきました。

父が家にいないと母の不穏が強くなりました。

それでようやくデイサービスを利用することにしたのですが、

認知症の周辺症状が強い母はなかなかデイサービスになじめず大変でした。

 

3月に父が退院したので少し母の介護が楽にはなりましたが

認知症の在宅介護に心身ともに疲れてしまいました。

父も腰痛などで体を動かすのが難しくなり、ワンオペで2人の在宅介護をする状態でした。

 

私が働かないとお金はなくなる一方なので、日雇いの保健師の仕事を新しく始めました。

月に数日しか勤務しないのにそれでも親の対応に追われ仕事を休むこともありました。

 

8月にはまた父が入院してしまい、私はこれ以上、母と2人で暮らすのは無理だと思いました。

ケアマネに相談して母を長期のショートステイ利用させようとしましたが

けがをしたり外に出たりして職員が見切れなくなったらしく、1泊で退所させられてしまいました。

 

主治医に紹介状を書いてもらい、精神科病院で服薬調整をしてもらうことになりました。

施設利用は集団生活なので集団生活ができなければ利用できないということです。

そして9月に母は精神科病院へ入院しました。

 

薬の調整がうまく行ったと思うと、今度は食思不振になってしまいました。

もともと小食だったのが認知症が進むと、ご飯よりお菓子や菓子パンを好んで食べるようになりました。

病院食は口に合わなかったのでしょうから、ますます食べなくなりました。

母の好物を差し入れたりしましたが、認知症のせいで食事をしなくなってきたようでした。

 

 

点滴をするようになり、精神科病院から内科系病院へ転院となりました。

食欲はなかなか回復せず、かと言ってそれ以外に医療が必要ということもなく、

特養入所を見据えてショートステイ利用をという話し合いもしましたが、点滴が必要であれば受け入れが難しいということでした。

失禁をしない母でしたが、だんだん紙おむつを使うようになりました。

 

そして療養型病院へ転院することになりました。

その病院は面会禁止とのことで母の入院時以来、亡くなる直前まで母に会うことはできませんでした。

父は10月に退院して老健に入所中で施設の感染予防対策が厳しく外出も難しくなっていました。

ちょうど父が老健の3か月の期間が終わり在宅復帰中だったので、看取り期の母に面会ができました。

 

父は老健の施設から人が多く集まる葬儀や火葬の出席を禁じられたため、母の葬儀関係もすべて私1人で仕切りました。

もっとも、父が出席できたとしても父の介護が必要で私1人では回らなくなるので仕方なかったかもしれません。

 

だけど1人というのもいいもので、葬祭会館の親族控室でのんびりとした時間も過ごすことができました。

95歳という年齢や認知症以外に特別大きな病気もなく、入院直前までしっかりと歩いていた母でした。

入院してから、母が昔、助産師として働いた頃に使ったお産の器械や道具のセットを大学の看護学部の助産師養成の講座に寄付してきました。

何か学生さんの役に立ちますようにと。