話題になっている本なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

非行少年の中で病名がつかない程度の発達障害。所謂グレーゾーンの非行少年について書かれています。

犯罪や規則違反をしたものによく聞く「反省」。
学校も得意ですよね。
しかしこの反省は誰でもできるわけではないということは学校で教えてはくれません。

反省は相手側の気持ちを考えることができて初めてできるんです。

非行少年たちに「自分はどんな人間か?」と聞くと「優しい人間」と答える。
反省以前の問題であることを知るもの、そして知ろうとするものは限りなく少ないでしょう。



いろいろな特徴もかかれています。


Amazonのレビューでは教育者必読とかかれているものが多いですが、私は子を持つ親こそ必読だと思います。

これから子どもがかかわる集団生活の中で必ず出会うと言い切れるからです。しかもひとり2人ではない。数十人単位で。

気づかないだけなんです。
逆に早く気づけば子どもがつらい思いをため込む前にできる支援がある。

虐待などのケースでない限りは学校発信ではなく一番身近な親が発信者であってほしいと思います。

子どもが一番わかってほしいのはやはり親なので。



現代の子育てが抱えていくであろう問題も多く見えてきています。

わかりやすいところだと幼少期からのブルーライトを浴び続けると脳を萎縮させることがわかっています。iPhoneなどのブルーライトを幼少期から浴びて育った子が大人になってどうなるか?それはこれからわかることです。

眼球運動の低下や距離感が掴めない、子ども自身へ経験させないことからくる生活面での極度の不器用、ルールへの基盤なき褒め育てによる一時的快楽志向の傾向やできない自分を受け入れられず誰かの常に上にいようとする見下しやいじめ、そして心の生きる力の弱体化。。。

私も子どもを持つ親として胸が痛みます。

五体満足で産まれた

知能的に問題ない

これだけが発達障害の目安にはならない

育つ環境、そして育む人の関わりによって身体も心も発達の速度が変わる。

個としてみれば何ら問題ない

ただ、集団になると困っている場面が多い




指示を集中してきく

指示を覚える

毎日の生活の流れや経験からイメージし、見通しを持つ

自分が喜怒哀楽を感じることで、感情というものがあることを知る

誰かと時間を共有する中で、時に一緒に喜び時にぶつかることで相手側にも感情があることがわかる。

模倣することで新しいことを覚えていく

困ってることを言える


集団に所属することは1人ひとりがそういう力を身につけていくことなんです。

たくさんあるこれらの中で苦手なものはもちろんあっていい。




よーく子どもを観察していると、一つ二つ当てはまったりしますニコニコ


それをリカバリーしていく力や周りの理解と協力があれば問題ないです。

ちなみに我が子は、食事の好き嫌いに感触によるものが大きい、慣れない場所に緊張しやすいという特徴から感覚過敏なところがあるんだなーと感じていました。
人見知りのひどさは私と元旦那の関係性からくる心理的なものもあるなーとそれはそれは冷静に考えていたもんです。
なので、人見知りは離婚した後格段に良くなりました。成長もありましたが、私の心が落ち着いたのが一番の要因だったと感じます。
安心した環境の中でたくさん愛情をもらい、まだ少し初めははにかみますが一方的に電車トークで相手がひいていることもしばしば。笑

生まれ持った個性もありますが環境も少なからず影響を与える。
それを忘れてはいけないし、早めに気づいて対策をしてあげることで子どもが困る時間は確実に減ります。


発達障害のお子さんを含め教えられたこと。

それは一つの言葉、一枚の絵、それが全員同じように聞こえているわけでも見えているわけでもない。
発達に問題がなくてもそれは一緒で一枚の絵を作るのに、それぞれのこのことを考えながら4.5通りの見方を考える。
その中で一番あったものをその子におろす。

おろして、合っていなかったらまた考えて差し替えて。。。その繰り返しをする中でその子にあったものを何週間もかけて作っていく。


教育者だとそんな訓練も必要でした。

専門家からアドバイスがあるともっと早いですが(^^)



教育者は何も言わなくても読むと思うので、お子さんを持つ方々には変に過剰にならずに、お子さんをよーくみて、今苦手なことやずっとにが苦手なこと。逆に得意なことを良し悪しなく親が気づくきっかけとして読んでもらえるといいなと思いました。