ココ・デイヴィッドの51回目の変な英語レクチャーチョキ



今日は人にアドバイスをするときなどの
助動詞の使い方についてのお話をします。



「こうするといいですよ」
「ああするといいれすよ」
「ここへ行くといいですよ」
「あれを買ったらいいですよ」


・・・人と会話をしているなかで、
そのようなアドバイスをしたくなることがあると思いますけれども、

そんな時、英語ではどうやって言うのが適当でしょうか?



たとえば自分と同じことを勉強をしているアメリカ人の友人が
勉強の仕方についてたずねてきたとして、

これを勉強したほうがいいというアドバイスがあった時に、
あなたならなんて言いますかはてなマーク


You must study this.
You have to study this.
You should study this.
You got to study this.
You can study this.
You better study this.



アドバイスをする時に使える英語の助動詞は
いろいろとありますが、

どれを使うかで、かなり言葉のもつニュアンスが違ってくるので
注意したほうがいいと思います。



たとえば今(英語の助動詞の使い方に対して)
「注意したほうがいい」という日本語がでてきましたが、

これを英語で言うとしたら、どう言うのがいいでしょうか?



"You should be careful."


・・・わたしだったら "should" という助動詞を使って
やんわりと注意しますね。



"You have to be careful."

・・・と言うこともできますが、

"have to" という助動詞を使うと、

「注意しなくてはいけません!」という感じになり、
ちょっと強い口調になります。


"have to" の口語的な言い方 "got to" を使って、

"You got to be careful." と言う場合も同じ。



また、助動詞 "must" も、
「~すべき」という和訳がつけられる助動詞で、

アドバイスするときに使えそうなのですが、
これもかなり強い口調。

「~しなくてはいけない!」・・・くらいの強さになりますので、
使うときは注意が要ります。

"You must be careful."

と言われれば、
注意しなければ死ぬとか、
(・・・それはやはりちょっとおおげさか 笑)

注意しなくては大きなトラブルが起こる!
・・・くらいの響きがあります。


 
"better" を助動詞として使うこともあり、

昔、わたしはそれを学校の授業で
「~したほうがいい」という和訳で教わりましたが、

これを使うと、
実はその日本語訳とは全然違って、
言葉はかなり強くて命令的、脅し的な響きになります。

"You better be careful."

・・・と誰かが自分に言ったとしたら、
「そうしなければ怒鳴るぞ!」「殴るぞ!」「死ぬぞ!」
(・・・あ、またちょっと大げさかも^^)

・・・そんなニュアンスが感じられてきます。



また、"be careful" と一緒に使うには適しませんが、

たとえば前の
「どんな勉強をしたらいいか?」のアドバイスの例文の中にある
"can" という助動詞をつかって、

"You can study this." だと、

「こんなことができるよ」という感じの
最も柔らかい響きのアドバイスになります。


こっちの例だと

better, must は「これをやらないとダメだ!」という感じの響き
have to, got to は「これは絶対やるべき!」という響き
should は「これをやるといい」という響きで、
can は「こんなことができるよ」という響き。

どの程度お勧めなのか、
どんな口調で言うかにも関わってきますよね。



どのような状況の中で、
どのような気持ちで、
どのような相手にアドバイスをするかなど、
状況によって助動詞を使い分けていけばいいと思いますが、

中学生のときに学校の英語で教わった和訳のまま
英語の助動詞を使うと、

いつの間にかとても命令的な人のような印象を与えているかも?


特に中級以上の会話レベルの人たちは

"You better be careful!"

要注意です!




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