ココ・デイヴィッドの40回目の
NY発、変な英語レクチャー!

今日は英語をよりうまくなるための
秘訣のひとつについてのお話をします。
特に英語の中級レベル以上の人たちに、
自分はボキャブラリーも豊富だし、
英文法についてもちゃんと理解があり、
かなり難しい本も読めるし、
また、映画なども字幕なしで楽しく鑑賞できるのに、
なぜか実際の状況の中で
自分の実力とあった英語が使えないと感じる日本人は
とても多いと思います。
実際にいろいろな日本人の英語上級者たちなどを見ていると、
この人はきっとフルに英語を勉強していて、
ボキャブラリーもヘタするとネイティブ以上に豊富で、
文法についても英文法の本を丸暗記しているくらいに
知識が豊富なんだろうなあと感じる人たちの
会話力、コミュニケーション能力が、
まったく知識のレベルと合っていないと感じることは
とても多いです!
英語の言語学の知識としてはエキスパートレベルなのに、
話し始めると英語初級者の旅行客レベルになってしまう・・・

・・・それはちょっと悲しいですよね。

そういう人たちへの一番のアドバイスは
「プライドを捨てること!」
「えっ?!なにそれ?!」って思うかもしれませんが、
本気で英会話のレベルを上げたいと思ったら
それは必須!!!
けれどもインテリほどバカになるのが下手なものです。
どうでもいいプライドが捨てられないからですよね。
特に、初心者、初級者にならまだそれはできても、
知識がエキスパートのインテリであれば
それはなおさら難しいと思います。
ましてや、30代以上の大人だったら・・・

わたし自身も英会話の勉強に取り組み始めて1、2年の頃までは、
まだ若かったこともあるし、
プライドを捨てることも簡単にできたのですが、
大人になるに従って、そして知識が増えるに従って、
それが困難になっていきました。

けれども、実は
「プライドを捨てる能力」
「バカになれる才能」って
新しい言語を学ぶ上ではものすごく大切です!
現実的に、その言語の力が5歳レベルであれば、
その言語を使っているときは5歳レベルまで
自分を下げるくらいのつもりになったほうが、
言葉はスムーズに上達します。
別にバカみたいに振舞う、
子供のように振舞うという意味ではなくて、
(それができればなおさらいいですが・・・ 笑)
そのレベルでできる会話、コミュニケーションを重ねていくことで
力を積み上げていく・・・という感じです。
英会話のレベルが5歳レベルなのに、
"Philosophy" 哲学の話とか、
"Psychology" 心理学の話とか、
"Economy" 経済学の話とか・・・
その他の学術的、専門的な話などをしようと思わないこと!
たとえそれが
自分が日本語で話しているときに好きなトピックだったちしても、
突然5歳レベルの英語でそれをしようとしても
自分自身にとっても、相手にとっても
大きなフラストレーションになるだけです。
もちろん何事でもトライしてみるのは悪いことではないのですが、
あまりにも無理がありすぎれば、
それを聞かされるほうにも迷惑^^

自分自身の "Intelligence" 知性とか "Education" 教養とか、
もしくは英単語のボキャブラリーの豊富さ、
英文法の知識 "Knowledge" などを
相手に見せようとして、自分の会話力以上のことをしようとしても
無理が大き過ぎるのです。
言葉は "Self expression" 自己表現のためのものですから
自分が相手によくわかってもらえるような会話をしたいと思うのは
人間にとって普通のことですが、
言語のレベルがそれに達していない場合は
言葉でのコミュニケーションの中にそれを求めずに、
レベルを落として(・・・というか、見方を変えて)
別の形でのシンプルなコミュニケーションをしながら
徐々に英語での自己表現の仕方を学んでいくとよいです。
相手がどういう人間かということは
言葉以上に
"Non verbal Communication" 非言語コミュニケーションから
伝わるものなので、
言葉だけですべてを伝えようとする必要などはもともとないのです。

私自身は英会話を学び始めた頃は、
自分の教材を "Winnie the Pooh." まで落としました。(笑
大学では難しい心理学の本などの翻訳もしたことがありましたが、
自分の英会話レベルはそのくらい
("Winnie the Pooh" レベル)だと思ったのです。
突然、「プー語」(?!)を話すようになって、
"Oh! Bother!"
・・・なんてよく言ってましたが(笑
結構子供のお話の中には、
英語の難しい心理学の本を翻訳していた自分にも
知らない言葉などもたくさんありました。
欧米の子供はこんなふうにすごしているんだなとか、
自分が知らなかった世界が見えてきたりも・・・・・・

※英単語Note)

"Philosophy"
"Psychology"
"Economy"
"Intelligence"
"Education"
"Self expression"
"Non verbal Communication"
