ココ・デイヴィッドの35回目の
NY発、変な英語レクチャー!

これは誰でも知っていることですが、
名詞 (Noun) の英単語には
"Countable" 数えられるものと、"Uncountable"数えらないものがあり、
名詞の語尾の形などによって違いますが、
多くの数えられる名詞には語尾に "s" をつけて複数形にしますよね。
けれども、使う単語が"Countable" 数えられるものなのか、
"Uncountable"数えらないものなのか、
どちらなのかわかっていないと、
おかしな英語になってしまいますので、
これを知って、頭に入れておくことは英語を使う上で重要です。
その単語が "Apple" とか "Dog" とか "Pen" などの単純なものであれば
それが "Countable noun" だということは誰でもわかるし、
"Air" "Water" "Safety" "Love" などの単語が
"Uncountable noun" であることもわかるでしょう。

多くの英単語の名詞はそれがどちらなのかはすぐにわかりますが、
中にはちょっと混乱させられるものもあります。
"Money"
お金を数えたりしますが、
「お金」自体は「ひとつ」、「ふたつ」と数えられないので、
"Uncountable noun"

"Cheese"
チーズを「ひとつ」」「ふたつ」と数えることはありますが、
どの形でひとつと呼ぶのか、数のつけ方がないチーズは通常、
"Uncountable noun"

"Information"
目に見えないもの、液体、気体などは通常
"Uncountable noun"
"Emotion"
目に見えないもので数えられなさそうだけど、実は「感情」は
"Countable noun"

"Feeling"
これも"Emotions" 同様、
"Countable noun"
"Thought"
同じく「思いも」数えられなさそうだけど
"Countable noun"

"Idea"
これも"Thoughts" 同様、
"Countable noun"
"Painting"
動詞の進行形のような形なので、
"s" をつけると日本人の耳にはちょっと違和感なのですが、
「絵画」を表す名詞の "Painting"は
"Countable noun"

"Furniture"
一見数えられそうな感じがするのですが、
家具は様々なものの総称であって、まとめて数えられないので、
"Uncountable noun"

"Bread"
これもチーズと同じ感じで、数えられそうだけど
"Uncountable noun"

"Fish"
通常、"Countable noun" とされますが、
生き物として使う場合は
"Countable noun"
食べ物として使う場合は
"Uncountable noun"
"Deer"
これは普通に
"Countable noun"
ただし、この単語は複数形でも単数形と同じ "Deer"


(※この表は関連のある英単語の
数えられるものと数えられないものを並べて示したもの。)
・・・・・ちょっと混乱したかもしれませんが、
基本的にほとんどの混乱する英単語は
ネイティブにとっても混乱するものであることも多いので、
完璧に覚えようとする必要はありません。
よく使われる言葉の場合、
言葉を聞いていくうちに自然に脳にインプットされ、
複数形で使うべきところを単数で使っていたり、
数えられない名詞なのに最後に複数形の "s" がついていたりすると
なんか違和感を感じるようになってきます。
たぶん、日本人の場合は
そういうルールをちゃんと知っていても
ついつい間違えてしまうということが多いと思います。
「単語の複数形」というが感覚自体が
私たち日本人には基本的にないからです。
わたし自身も20年以上アメリカで暮らしていても
未だにそういうミスをすることもあります。
これに関するアドバイスは、
とにかく話すときにピクチャーを描いて話すということです。

たとえばそこにはりんごが一個だけあるのか、
それとも二個以上あるのかを
脳内で視覚化しながら話すのです。
日本語を使う場合、
それが単数か、複数かということは
非常に曖昧にとらえていますが、
英語を使うときはそこを切り替えてクリアにします。
そうすると、だんだん初級者に多い
すべての名詞を単数で話してしまうような癖は取れていきますよ。

たとえば自分はトマトが大好きだと言いたい時に
"I love tomato." と、
"I love tomatoes." の代わりにいってしまうようなことはなくなります。
