4月から市民農園を借り、1ヵ月は土づくりをし、5月からいろいろ植えだしました。

 

まだ畝を作っていたときのこと。少し離れた区画のじいさんと目が合い、「こんにちはー」とあいさつすると、こちらにやってきました。そして、水が流れるからこうしたほうがいい、ああしたほうがいい、など尋ねてもいないのにアドバイスをし始めます。

 

「そうですねー」と調子を合わせていたのですが、旦那が別の区画を見に行った隙に、じいさんは「もっと耕すんだよ!」と、もっている鍬を私たちの畑にがつがつと入れ始めたのです。

 

そのじいさんが耕している土の下には私たちが植えたイネ科の植物の種が埋まっています。私はびっくりして、「この人、かなりやばいかも。ここでこじらせて自分たちがいない間に畑に何かされたら困る」と判断し、なんとか「そうですか」と調子をあわせていました。この畑、2年の期限で借りているのですから、このじいさんとも2年つきあわなくてはいけないのです。

 

そのとき、ちょうど旦那がもどってきました。すると、じいさんはなぜか退散。ただの女好きなのかもしれません。

 

私は人の畑に勝手に鍬をいれる人がいるなんて思いもよらず、ショック状態でした。

 

浮世を離れたくて畑を借りたのに、農作業をしているときくらい人間関係で悩みたくないよ。と、かなりへこみました。

 

それ以来、そのじいさんがいない夕方に畑にいくようにし、もしそのじいさんをみかけても気づかぬふりで目を合わせないようにし、できるだけ旦那にも一緒に畑にきてもらうようにし、いまのところその後の接触は回避しています。

 

とかく浮世は生きづらいですわ。