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   母親が逝った後、荷物の整理をしていたときに見つけた

   『西国33霊場納経帳』

   父親の仕事の合間に二人でお参りに出かけていったものです

   徳島から関西のお寺参りをするのは時間もお金もかかったことだと思いますが

   その納経帳はところどころが記帳されずに白紙で残っていました

   老いて行く時間の方が早かったのでしょうね


   父が逝ってから16年間、母は痴呆症と戦いながら逝ってしまいました

   二人がこの納経帳の御朱印を頂いていないページに心が残っているかどうかは

   想像もできないし、確認も出来ませんが

   これを見つけたときに『私が残りを歩いてあげるから・・・』

   そう心に決めてしまいました

   
   母が逝って5年の月日が流れた今

   私は御朱印帳を持って、両親がいただくことの出来なかった御朱印を頂きに行っています

   

   両親が参ったであろう寺院

   両親が両手を合わせたであろう仏様に

   元気だったころの両親の面影を求めて参っています

   
   私は8人兄弟の末っ子です

   両親の恥かきっ子といわれる歳に生まれましたから
   
   私が大人になったときにはもう痴呆が訪れる寸前のいい年で

   両親、特に父親については何を考えて生きていたか、どういう考えを持った人間であったか

   寂しいことに分かりません

   そういう話をするには私はまだまだ子供でしたし・・・

   同じ屋根の下で一緒に暮らしたのが生まれてから15年の間でしたから

   子供の私に親の人間性など見分ける力もなく

   本当に悲しいことに父親のことがいまだに良く分かりません


   母親は父が逝った後、私の近所に引っ越してきたので

   毎日一緒に暮らしているも同じでした


   けれども痴呆が進んできた母には、優しい昔の面影もなくなりはじめ

   困らせられることばかりで・・・・


   そんな母も5年前に逝ってしまいました

   
   不思議なことに困らせられたことや、嫌な思いも

   今、とても大きな思い出になっています


   父のため、母のため、そうして自分自身のため

   これからも、33箇所の観音様に手を合わせに行きます


   まだまだ駆け出しで9箇所の寺院にしかお参りできていませんが

   ばらちゃん、歩いてきます

   
   ブロ友の皆さんの幸せもお祈りしてきますね!