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メモ

新国立劇場 のナブッコに感動!

昨日は、新国立劇場のナブッコを観た。
合唱が素晴らしかったので思い出に感想をひと言。

ホールに足を踏み入れた途端、ビックリ!
ステージがショッピングモールになっていて、二機のエスカレーターを人々が行き来している。現代のどこかのモールのよう。既にドラマが始まってる。そして、時間になると前奏が始まり人々が不穏な動き。

こんなふうに始まったオペラ「ナブッコ」だが、話の内容は、
バビロニア王のナブッコがイェルサレムを侵略しようとして起きるドラマ。

それを現代の服装で銃を持って演じられると、テレビニュースの映像とダブってしまい、リアルで、辛くなった。
それでも、自らを神と宣言したナブッコが稲妻に打たれ正気を失い、王座をに奪われ幽閉された後、正気を取り戻してヘブライの神に許しを乞い、ヘブライ人を解放する。
というストーリーは、心打たれ、救われる。ヴェルディがこれを題材にしてくれて良かったと思った。

っていうか、私にのお目当ては、実は、合唱!

バビロニアに囚われたヘブライ人たちが望郷への思いを歌う合唱曲、
「ゆけ、わが思いよ、黄金の翼にのって」

これをオペラの中で聴きたくて、出かけた。

以前、ミラノスカラ座のナブッコを観た時、灰色の身をつつんだヘブライ人達が、囚われてヨレヨレになった状態で故郷の方向に手を伸ばしてこの曲「ゆけ、わが思いよ、黄金の翼にのって」を微動だにせず最後まで歌ったことをずっと忘れられないでいた。

今回、新国立劇場合唱団は、衣装もポーズも歌い方も違ったが、素晴らしかった。小さな音量でユニゾンで始まり、最後、ピアニッシモで、長~く伸ばして消えるように終わる。鳥肌がたつくらいきれいだった。一日たった今も耳に美しい響きが耳に残る。
スカラ座と並んで、私の一生の思い出となる舞台となるだろう。


合唱って、一人一人が、歌の声を美しく響かせることができて、始めて美しい幅のある豊かなハーモニーを作り出せるにだろうな~と、あらためて思った。

私も、いい響きの声を出せるよう頑張ろう!そして、いつかこの曲を歌いたい。





映画 カルテット!人生のオペラハウス

カルテット!人生のオペラハウスを観た。(詳細はアクティビティの欄参照)

音楽家のためのリタイアハウスを舞台とした物語。ホームが素敵!人々がお洒落でいきいきしていて、楽しそう。
主な役は俳優だが、ホームの多くの住人が本物のリタイア音楽家達。
ホームのガラコンサートに備えて練習をするシーンが沢山出てくる。
ガラコンサートで、本物のデイム•ギネス•ジョーンズ(77歳)がトスカの「歌に生き恋に生き」を歌う。(演奏は、過去のものかもしれないけど)素敵だった。

ヴェルディが私財を投じてミラノに建てたと言われる音楽家のためのリタイアハウスは、私の憧れで、日本にも音楽愛好家のためのレッスン室やホールのあるホームを作れたらいいな~と何年か前より考えるようになっていた。
だから、お手本を視るつもり半分でこの映画を観た。
••••••これについては、ちょっと複雑な気持ち。
映画では素敵に見えたけど、その道で極めてきた人達が共に暮らすのは、やはり、大変そう。誇りと強さを持ち、しかも、音を出す……. がき大将がいたり、食事の席でもめたり……素人音楽愛好家だけでも同じことが起こるだろうな~。

ま、その前に大事なこと。高齢になっても演奏ができるということは、若い頃に相当できていたということ…….
今がなきゃ、明日はない!
万年初心者の私は、もっともっと頑張らなくちゃ!
少なくていいから、ちゃんとレパートリーを作って忘れないよう、ピアノも歌も同じ曲も継続的に練習しよう!
楽しいおばあさん生活のためには、良き青春、良き中年……
今日が一番若い!
いつやるの?Yes、今でしょう!

などと、楽しそうなリタイア紳士淑女を見てあらためて思ったのであります。

音楽好きのあなた様、これからも末永くよろしくね。


カルテット!人生のオペラハウス
解説(日比谷シャンテのページより)
名優ダスティン・ホフマンが初めてメガホンをとった監督作。引退した音楽家たちが暮らす「ビーチャム・ハウス」で穏やかに余生を送るレジー、シシー、ウィルフのもとに、昔のカルテットメンバーでありながら、野心とエゴで皆を傷つけ去っていったジーンがやってくる。近く開かれるコンサートが成功しなければハウス閉鎖という危機を迎え、誰もが伝説のカルテット復活に期待を寄せるが……。「戦場のピアニスト」「潜水服は蝶の夢を見る」などで知られる脚本家のロナルド・ハーウッドによる戯曲を映画化した。