『コジ・ファン・トゥッテ』 新国立劇場
『コジ・ファン・トゥッテ』
新国立劇場オペラ
●6/3、6、9、12,15◎新国立劇場 オペラパレス
『コジ・ファン・トゥッテ』
『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』を手掛けたモーツァルト&ダ・ポンテの黄金コンビによる最後の作品『コジ・ファン・トゥッテ』。女性の貞節を確かめるために2組のカップルが恋人を交換するという恋愛喜劇を、新鮮な現代ドラマとして描き、大きな話題を巻き起こしたミキエレット演出が再び登場する。
近年世界再注目の演出家となったミキエレットは、現代の若者が集まる夏のキャンプ場に舞台を設定、美しい森の中、光溢れる昼から官能的な夜へと時が進むにつれ移りゆく恋人たちの心象風景を見事に表現し、大絶賛を博した。今回はキャストを一新して、今が旬の歌手による天上のアンサンブルとなる。
ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、バイエルン州立歌劇場などでフィオルディリージ役を歌っているミア・パーション、07年にオペラデビュー以来、そのリリックな美声と甘いマスクでスター街道を歩んでいる期待の若手イタリア人テノール、パオロ・ファナーレなど、歌唱力のみならず、容姿と演技力も兼ね備えた世界から選りすぐりの若手歌手らを迎える。指揮は、11年『蝶々夫人』の素晴らしいタクトさばきで日本の聴衆に鮮烈な印象を残したイヴ・アベル。
【あらすじ】
18世紀末のナポリ。青年士官のグリエルモとフェルランドは、美しい姉妹フィオルディリージとドラベッラとそれぞれ婚約を交わしている。二人は老哲学者のドン・アルフォンソにそそのかされて女性の愛が永続的に信頼しうるかどうか、議論をする。アルフォンソは永続する愛など虚像にすぎないのだと二人を諭すが、若者たちは恋人の貞節について「信頼しうる」方に賭けることになった。まず、フェルランドとグリエルモは戦場に出征するふりをして偽りの別れを演じる。その後、二人はアルバニア人に変装して、姉妹を熱烈に口説く。最初は相手にしなかった姉妹だが、小間使いのデスピーナによるさばけた恋の指南も手伝ってか、あの手この手のプロポーズ攻撃に次第に心が揺らいでいく。まず、ドラベッラが姉の婚約者グリエルモに陥落し、ついにフィオルディリージも激しい葛藤の末フェルランドの手に落ちる。「女はみんなこうしたもの」とほくそえむドン・アルフォンソ。新しい二組のカップルの結婚式が行われているところに突如軍隊の帰還が告げられる。変装した男二人はもとの士官の姿に戻って姉妹の前に現れ、恋人の不貞を詰問。姉妹は許しを乞いドン・アルフォンソの種明かしで四人はもとの鞘に収まり、理性を讃えて幕となる。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
『コジ・ファン・トゥッテ』
指揮◇イヴ・アベル
演出◇ダミアーノ・ミキニエレット
出演◇ミア・パーション、ジェニファー・ホロウェイ、天羽明恵、パオロ・ファナーレ、ドミニク・ケーニンガー、マウリツィオ・ムラーロ ほか
合唱◇新国立劇場合唱団
管弦楽◇東京フィルハーモニー交響楽団
●6/3、6、9、12,15◎新国立劇場 オペラハウス
〈料金〉S席¥23,100 A席¥18,900 B席¥12,600 C席¥7,350 D席¥4,200(全席指定・税込)
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/
新国立劇場のページより
【取材・文/榊原和子 舞台写真◇三枝近志 】
新国立劇場オペラ
●6/3、6、9、12,15◎新国立劇場 オペラパレス
『コジ・ファン・トゥッテ』
『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』を手掛けたモーツァルト&ダ・ポンテの黄金コンビによる最後の作品『コジ・ファン・トゥッテ』。女性の貞節を確かめるために2組のカップルが恋人を交換するという恋愛喜劇を、新鮮な現代ドラマとして描き、大きな話題を巻き起こしたミキエレット演出が再び登場する。
近年世界再注目の演出家となったミキエレットは、現代の若者が集まる夏のキャンプ場に舞台を設定、美しい森の中、光溢れる昼から官能的な夜へと時が進むにつれ移りゆく恋人たちの心象風景を見事に表現し、大絶賛を博した。今回はキャストを一新して、今が旬の歌手による天上のアンサンブルとなる。
ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、バイエルン州立歌劇場などでフィオルディリージ役を歌っているミア・パーション、07年にオペラデビュー以来、そのリリックな美声と甘いマスクでスター街道を歩んでいる期待の若手イタリア人テノール、パオロ・ファナーレなど、歌唱力のみならず、容姿と演技力も兼ね備えた世界から選りすぐりの若手歌手らを迎える。指揮は、11年『蝶々夫人』の素晴らしいタクトさばきで日本の聴衆に鮮烈な印象を残したイヴ・アベル。
【あらすじ】
18世紀末のナポリ。青年士官のグリエルモとフェルランドは、美しい姉妹フィオルディリージとドラベッラとそれぞれ婚約を交わしている。二人は老哲学者のドン・アルフォンソにそそのかされて女性の愛が永続的に信頼しうるかどうか、議論をする。アルフォンソは永続する愛など虚像にすぎないのだと二人を諭すが、若者たちは恋人の貞節について「信頼しうる」方に賭けることになった。まず、フェルランドとグリエルモは戦場に出征するふりをして偽りの別れを演じる。その後、二人はアルバニア人に変装して、姉妹を熱烈に口説く。最初は相手にしなかった姉妹だが、小間使いのデスピーナによるさばけた恋の指南も手伝ってか、あの手この手のプロポーズ攻撃に次第に心が揺らいでいく。まず、ドラベッラが姉の婚約者グリエルモに陥落し、ついにフィオルディリージも激しい葛藤の末フェルランドの手に落ちる。「女はみんなこうしたもの」とほくそえむドン・アルフォンソ。新しい二組のカップルの結婚式が行われているところに突如軍隊の帰還が告げられる。変装した男二人はもとの士官の姿に戻って姉妹の前に現れ、恋人の不貞を詰問。姉妹は許しを乞いドン・アルフォンソの種明かしで四人はもとの鞘に収まり、理性を讃えて幕となる。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
『コジ・ファン・トゥッテ』
指揮◇イヴ・アベル
演出◇ダミアーノ・ミキニエレット
出演◇ミア・パーション、ジェニファー・ホロウェイ、天羽明恵、パオロ・ファナーレ、ドミニク・ケーニンガー、マウリツィオ・ムラーロ ほか
合唱◇新国立劇場合唱団
管弦楽◇東京フィルハーモニー交響楽団
●6/3、6、9、12,15◎新国立劇場 オペラハウス
〈料金〉S席¥23,100 A席¥18,900 B席¥12,600 C席¥7,350 D席¥4,200(全席指定・税込)
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/
新国立劇場のページより
【取材・文/榊原和子 舞台写真◇三枝近志 】