仕事場も、仕事をしやすい環境は人それぞれです。

大人の文房具 Vol.2




この雑誌に出ている、安藤忠雄さんの仕事場や、各分野で活躍されている人の“書斎”を見て、改めてそう思います。

安藤忠雄さんの仕事場は、本で囲まれています。
図書館のようです。
ファーバーカステルの12色の色鉛筆が、事務所内の作業するあちこちに置かれているそうです。
進行中であろう資料や、書籍、仕事の道具などが、広いテーブルの上に、並べられています。


デザイナーの佐藤可士和さんのオフィスを、数年前にTVで見たことがあります。

とてもシンプルな白で統一されていて、デスクの上にPC以外何もない…という空間。
この何もない空間の中から、あの数々のデザインが生み出されているのですね。


そんな白い空間を見た数年前、“何もない空間”に憧れたことがありました。
でも、今では、私にはとてもプレッシャーな空間だとわかります。

自分が作業しやすい空間をつくるということ≒モノがない ではないのですね。
モノが見えない方が、作業のはかどる人もいるし、見えている方が、はかどる人もいるのです。

見た目の美しさだけでなく、どちらも、自分にとってどちらが適しているのか…
を意識するのとしないのでは、違うのだということもわかりました。

オープンにモノが出ている空間は、そうなってしまったのではなく、自分の意思でそうしているかどうか。
どこに何があるか、把握できているかどうか・・なのですね。

モノが出ていない空間もしかりです。
どこに何があるか把握できない空間は、たとえシンプルで美しくても、仕事場としてどうなのか…ということですね。

何を見せて何を見せないか、どうすれば自分にとって、把握しやすいシステムが作っていけるか…
そんなことを考えていると、仕事場のシステムづくりも、ワクワクしてきます。

4月…気持ち新たに、デスク周りのオーガナイズも、してみよう。