毎日1分で読める1日1分ヨガ
今日のテーマは、
『なぜヨガをする時は空腹が良いのか?』 です
ヨガの注意点としてよく挙げられるのが、食事のタイミング
ヨガを行なう時は、空腹時がベスト といわれます。
それは、どうしてなのでしょうか。
いくつかの理由があります。
まずは人間の身体の機能からの理由。
■満腹の状態で行うと、内臓に負担がかかるから
食事をすると、食べた食物を消化するため
身体は勝手に胃や腸が消化・吸収のために働き始めます。
血液の流れも胃腸に集中します。
それはわかりますね。
でも、もしその消化吸収活動中にヨガ(運動)をしたら、
今度は手や足その他の筋肉に血液が流れます。
身体を動かすために必要な酸素や栄養分を届けるために血液が働きます。
食後すぐにヨガ(運動)をすると、
血液が「胃」と「筋肉」の両方に
大量の血液を送らなければいけなくなってしまいます
そうすると、足りない分の血液はどこからくるかというと、
血液の貯蔵庫「脾臓(ひぞう)」中の血液を使って絞り出されます。
脾臓は、臓器を収縮させて血液を送り出します。
それが続くと、どれだけ“脾臓”を働かせているか・・・
この収縮が起こることで急激な脇腹の痛みを生む事もあります。
参考までに、
脾臓(ひぞう)は、にぎりこぶしほどの大きさをしたスポンジ状の軟らかい臓器で、腹部の左上、肋骨のすぐ下に位置しています。
■ヨガは内臓(の働き)を活性化させる
空腹の状態で、消化器官が働いていないときにアーサナをすると、
身体の他の部分に目を向けることができ、全ての器官を効率良く働かせることができます。
■ヨガのあとは、食欲を抑える事ができるのでダイエットにも良い
ヨガを続けると精神的に安定するので、体が必要としている以上に食べなくなったり、また食べ過ぎるという事がないような精神状態になります。
ヨガをすることで、ストレスが解消されて心が安定し、リラックスできます。
食欲の欲求指令は脳からきます。
ストレスが溜まっていると、その不満を食欲で満たそうとしたり、甘いものが食べたくなったりしますが、それは脳が満たされていないと感じ、そうさせるからなのです。
ヨガをやってみるとわかりますが、
ヨガの後は気持ちが落ち着いて、あまり食欲が湧いてこないって感じた方、多いのではないでしょうか。
そして心身の面からみると。
■満腹の状態で行うと、集中できないから
ヨガのアーサナは、下を向いたり、前屈したり、身体をねじったりするポーズがあります。
腹部もけっこう圧迫したりします
満腹の状態で行なうと、食べたのものが上がってきたり、
お腹が苦しくなったりして、アーサナに集中できません
呼吸法もそうです。
お腹がいっぱいの状態で呼吸法を行なうと、
深く息を吐いたり吸ったりする事が苦しくなります。
すると、自然に呼吸は浅くなり、プラーナーヤーマを深める事が難しくなるのです。
ヨガは心身の活性化を目的とします。
自分の体になにが起こっているのか、心身共に感じていくことが大切です。
ゆっくりと 自分の体と心と呼吸に意識を向けて対話をしながらヨガをするのには、空腹のときが一番良いのです。
ですが、あまりにお腹が空いて、その状態に気を取られてしまうと
逆にヨガに集中しにくくなりますので、空腹すぎるのも考えものです
そのあたりは、ご自身で加減してみて下さいね
・・・ということでヨガをするのは
食べ物の消化が落ち着いてからするのがオススメです。
できれば、食後2時間以上は空けた方が良いでしょう。
消化の時間はその人にもよりますので
はっきり『○時間空けて』とは言い切れませんが、
それぐらいの時間は空けた方が行ないやすいでしょう。
あと、飲酒後は心臓などに負担をかけるので、避けましょうね