毎日1分で読める1日1分ヨガ
今日のテーマは、
『アーサナ』 です
アーサナAsana(アーサナ)とは、ヨガの体位・坐法のことです。
もっと簡単にいえば、ヨガを行なう時の、身体を伸ばしたり、収縮させたりする
いろいろなポーズのことです。
先日書いた、ラージャ・ヨガ の中に登場した
聖師「パタンジャリ」によって書かれた
ヨガ教典「ヨーガ・スートラ」には
ヨガのアーサナに関して簡潔な定義が示されています。
「スカン(快適で)スティラ(静かに動かない)アーサナン」
それは、 ”快適で安定した姿勢”ということです。
それはヨガの最終段階である瞑想のための
安定した、快適な、緊張をゆるめる座り方を推奨しているためのものです。
ヨガのアーサナには、モノや動物の名前がつけられていることが多くあります。
これは、それらのモノ、動物の動きを観察することにより、
どのように動物たちが、周りの環境や自身の体と調和させて生きているかを理解したからです。
体を動かし、あたかも それらのモノや動物になったつもりで動きを真似て、その感覚を感じていくことが目的です。
そして、意識を再び自分に戻した時に客観的に自分を見つめ直すことができます。
ハタ・ヨガの教典である『ハタ・ヨガ・プラディーピカー 』では、
計84種のアーサナ(体位)があるとされています。
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アーサナの基本型
アーサナは、大まかに分けて
(1)前屈のアーサナ(体を前部に倒す)
(2)伸展(後屈)のアーサナ(体を反らす)
(3)ねじりのアーサナ(体をねじる)
(4)首を柔軟にし、強化するアーサナ
に分けられます。
これらのアーサナは、それぞれに作用する身体の部位が異なるので、
これらの4種類のアーサナをひと通りバランスよく行なう事により、全身のバランスも整えやすくなります。
実際にアーサナを行ないながら、自分の体で感じ得ていくことがとても重要です。
規則的なアーサナを行なうことは体を良い状態に維持し健康を増進します。
心と体は別々のものではありません。
アーサナを行うことで、心と体を一体化し、調和させます。
普段から
①ヤマ ②ニヤマ という生活の中で守るべき事を実践し、
③アーサナ(ヨガのポーズ)で身体を整え、
さらに④呼吸法を実践し、
その先の⑤プラティヤハーラー(制感) ⑥ダーラナ(集中)
⑦ディヤーナ(瞑想)⑧サマーディー(三昧)へと整えていくのです。
このように、アーサナによって体をコントロールすることができるようになると、
心とエネルギーをも制御できるようになり、ヨガの最終目的である高次の意識へとつながり、悟りを得るのです。