昨日は『ヨガ解剖学 集中ワークショップ』に参加してきました

テーマは、一番気になっていた「骨盤」です

先に言ってしまうと・・・(って今日のタイトルに書いてしまってますが)
骨盤は歪まない!ズレない!動かない骨でした

今まで骨盤調整TTを受けたり、産前産後の女性の体などを学んできましたが、
ずっと骨盤に対して思っていたこと。。。
それははなんだったの
っていうことばかり。。。


(この記事に掲載している写真は、昨日のWSとは全く無関係です!WSで頂いた資料は掲載禁止になっていましたので、わかりやすそうなものを他の本から写真を撮りました)
骨盤は骨格の中心にあり、上半身と下半身をつなぐ重要な役割を果たしています。
骨盤は、歩行時の足の衝撃を吸収して、上半身の重さを支える、大切な土台ですね。
その土台がグラグラ動いたり、歪んだり、ねじれたりしたら・・・・
想像すればわかりますが、歩くことなんてできないですよね

家の土台がグラグラしていたら、家が立たないのと一緒です。
一時は「骨盤ベルト」とかもかなり売れてましたよね(笑)
しかし!!
骨盤自体は開かないし閉じないし歪まない。
骨盤自体は開かないし閉じないし歪まない。
だからズレないそうです

骨盤の構造は、
左右の腸骨(ちょうこつ)、坐骨(ざこつ)と恥骨(ちこつ)・・・この三つで寛骨(かんこつ)といいます
と、仙骨(せんこつ)の骨からできています。
そして、チョウチョのような形をした腸骨と逆三角形のような仙骨をつないでいる関節を
仙腸関節(せんちょうかんせつ)というのですが。
仙腸関節は殆んど動かない不動関節だと医学でも教えられるそうです。
これもまた、目からウロコ~

ただし、まったく仙腸関節が動かないか?というと
若干の遊びのような。。。
先生は、車のアクセルの話をしてましたが、
車が止まっている時にアクセルを踏むと
ちょっとした“遊び”という隙間がありますよね。
そのくらいのクッションのようなものはちょっとある、との事でした。
あとは、飛行機のタイヤのダンパー部分・・・
着陸する時に、 着地の衝撃を吸収するような、
そういったすこーしの遊びがあることで、足からくる衝撃が直接骨に加わるのを防いでいるのはある!ということです。
でもそのちょっとの動きのせいで、仙骨や腸骨が動く!とは考えにくいですよね。。。

もし、骨盤自体がズレたら、
それは脱臼もしくは亜脱臼の状態になって、痛くて痛くて、緊急入院状態だそうです

ちなみに脱臼とは、関節を構成する骨同士の関節面が正しい位置関係を失っている状態、ズレていてもどらない状態のこと。
完全に関節が外れたものを完全脱臼、
位置がずれた程度のものなら亜脱臼(あだっきゅう)。
つまり。
骨盤がズレたり歪んでいるのではなく、
その人の生活習慣で出来上がった姿勢や筋肉の付き方で左右差が生じている、アンバランスなのが原因だそうです。
なので、骨盤周りの筋肉や動く関節・・・股関節周りや、太もも周り、体側や背骨の緊張などを解したり、
腰回りを支えるための足りない筋肉がつくようにバランスよく鍛えることで
姿勢を正し、左右の足の長さを同じにしたり、骨盤の前傾や後傾を修正したり
結果、体の歪みやズレを整えることができるんだそうです

それは、ヨガのアーサナで充分に補えることですね

ただし、一度や二度、ヨガのアーサナをしたり
たまーに整体に行ったりして
歪みを整えたとしても、
生活習慣のクセが変わらなければ、すぐに元に戻ってしまうのも事実だそうで。
なので、日頃から意識することと、
体を支える筋肉をバランスよく鍛える事が必要、ってことですね

ワークショップに参加していたのは、殆どがヨガインストラクターさんたちで、
ほかにピラティスの先生や妊婦さんなどでしたが、
みなさんやはり「そうなんですかーーー

!?」状態から、



先生の丁寧でわかりやすい解説と理由を聞いていくうちに、
今まで持っていた骨盤に対する知識がどんどん更新されていったようでした。
まとめますと。
骨盤自体は開かないし閉じないし歪まない。
だからズレなど起きないそうです

骨盤ベルトも。
自分の腹筋や背筋などを鍛えて(大雑把ですが
)

腰まわりの、ベルトがわりの筋肉を自分の筋肉でつけることでいらなくなります

それは、もちろん
腰痛やポッコリお腹の解消にもなりますねヽ(*´∀`)ノ
じゃあ。
どうして、巷の人々は、骨盤がズレるとか、歪むと思ってしまうのか

それは、観念運動学 というもののせいかもしれません。
例えば、腹式呼吸をする時に。
吸う息の時
「お腹を大きくふくらませるように、空気を入れましょう」 とか言われると、
お腹に空気が入っていくように思い浮かべますよね?
そして、実際にお腹も大きく膨らみますよね^^
でも、実際に空気(酸素)が入っていくのは・・・肺ですよね


このように、ある行動を見たり、イメージしたりするだけで行動表象が活性化しその行動をとりやすくなる。これを観念運動と呼ぶ らしいのですが
骨盤も同じように、
左右の骨盤の高さがズレていたり、歪んだりして見えるのは、
その骨盤を支えている周りの筋肉が、左右もしくは前後でアンバランスな状態になっているから
実際には骨盤自体はズレていないけど、そのように見えるから、表現するとわかりやすいから
あなたの骨盤、ズレてますね~~
ってことなのでしょう。。。。かね

なので、この観念運動学と解剖学は別のもので、使い分けをするんだよ!っていうことも学びました。
イメージで言うと、こんなかんじ(⁰︻⁰) ☝かな・・・。
ちなみに。
背骨は歪んだり曲がったりしますので、そこは一緒にしないように・・・

ヨガ解剖学、とっても勉強になりました。
さらにさらに、深めていきたくなりました
