アジアに生きる ろくでなしラッパー」

強烈なタイトルに引きつけられ、ドキュメンタリーをみました。

 

ビックスポンジ 23歳中国 田舎に住むラッパー

子供時代 病気で使用していた薬の後遺症で 肥満になり、

頭も良く快活な子供が、周りからいじめられ、学校にいけなくなり

高校中退

親から叩かれたりもした。心の傷を抱えています。

巨漢とも形容できる大きな体の中には、悲しみや恐れ、怒りなどが

刻印されています。

 

 

両親や社会に対して、鬱屈とした思いをラップのサウンドにのせて

表現していきます。

ビックスポンジは時々バーでDJなどして収入を得ている。

自炊して一日五元(約100円)で暮らしている。

 

父親との対話

好きな言葉があるとビックスポンジが、

「読者は作家を越せない」

「わかるよ」

「読者は他人から学ぶ人」

「あなたはどっち?」

「あなたは学ぶ方?」

 

「僕は作家だ」

「お前が作家?基礎作りは読書だろ」

 

「俺の基礎は俺なんだ」

「言っとくけど俺の事を理解していないだけ、

「俺は知っている。

「何年経ってもあなたは理解しない」

「そこが間違っているんだ」

「理解してほしんのではない。理解してくれったっていいことはない」

 

 

 

ビックスポンジが苦しみあがきながらの毎日のエネルギーは

反作用となって、音楽に向けられている。

 

親は地に足をつけて、コツコツと進む堅実な道を

進めたくなります。

自分の使命や、思いがわかっている子供側は

ただそれを一貫してやりたいのです。

見守ってくれればよく、評価も批判も必要ない。

応援してあげれば尚更よいです。

 

 

 

社会や親の価値観にはめ込み、実は親の思いを叶えようと生きている

そんな人も少なくはありません。

 

 

「ろくでなしラッパー」ではなく、「ろくでありラッパー」

「自分に誠実なラッパー」

 

 

 23歳のビックスポンジのこれからが楽しみです。

 

 

 

 

 

 

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