警察に相談してからは、物を捨てられることはなくなりました。


ただ、靴を蹴飛ばされたり、洗濯物を投げられたりと、嫌がらせのような行動は続いていました。


警察に行ってから1週間ほど経った頃、夫が遺書のようなものを残しました。


私宛にルーズリーフ2枚、子供それぞれに1枚ずつ、そして自分の両親宛にも1枚。


合計で5枚の手紙が机の上に置かれていて、階段の近くには首吊り用の紐が用意されていました。


それを見たとき、血の気が引く感じがしました。


もし本当に死んでしまったらどうしよう。

「もう男の人と会わない」と言えば止まるのか。

明日帰ってきたら首を吊っていたらどうしよう。

子供の方が先に帰ってきて、発見してしまったらどうしよう——。


そんな考えが頭の中をぐるぐる回っていました。