今日はむすこ(2歳)の通う保育園のお話です。

むすこはポルトガルに生後7カ月のときに引っ越してきました。
1歳のお誕生日を迎える5月には歩けるようになり、
更に更に拍車をかけて活動的になったむすこですが、
近所の公園にいっても誰もおらず、児童館のようなものもなく、
結果、家でも外でも遊び相手も話し相手もわたし母親のみ、という状態でした。

そう。ポルトガルのお母さんたちは、
他のヨーロッパ諸国もそうだと思うのですが、
生後4ヶ月くらいからは普通に元の仕事に戻るのです。
赤ちゃんたちは当然保育園に預けられ、パパママが交代で送り迎えをします。
この国では女性も仕事をするのがデフォルトなので、
わたしのように家で家事しかしていないのは普通でないことなのです。
「どうして仕事をしないの?」と聞かれたことも何度かあります。
そんなわけで、平日の昼間の公園には、
赤ちゃんも子どもも、お母さんたちも、とにかくだーれもいません。

うちは夫の仕事上の都合で、平日の3日は夫も帰らず
いつも母子ふたりきりだったので、これではまずいと思いました。
むすこにとっての世界は母親のわたしだけ。
パパはほとんど見かけないし、
おじいちゃん、おばあちゃん、親戚等に会うこともないし、
他の子どもたちや、大人たちと触れ合うこともない。
これじゃぁ、社会性も言語能力も育ちません。
それに見知らぬ国での初めての子育てで、わたし自身も正直疲弊していました。


そんなわけで、むすこは1歳4ヶ月になった2010年の9月(新学期)から
現地の保育園に通っています。
おかげでポルトガル語も理解しているようだし、
先生たちにも可愛がられ、お友だちもでき、
お絵描きや歌なども楽しんでいるので、ほんとに通わせてよかった!


1~2歳のときはリスボン近郊エリアの私立保育園。
去年の夏に田舎町へ引っ越してからは転校して、
2~3歳クラスの今は、公立の保育園に通っています。
どちらもとてもいい園で、すてきな先生たちに恵まれました。
写真は、現在の公立保育園。
sala 
ハチさんぐみ(Sala das Abelhinhas)の部屋の扉。

abelhiha 
クラスの前に並ぶ荷物かけにも、ハチさんマークでかわいい。

pintura_porco 
ぬりえのブタの鼻は、何かの飲料のアルミキャップで出来てました(むすこ作)

pintura_iverno 
自分の手形を押して、指で周りに雪を降らせたイラスト「ふゆ」(むすこ作)



こうした楽しい美術の時間もたくさんあるし、
歌もいろいろと覚えて帰ってきて家で踊りながら歌ってくれます。
いまは選択制の授業<Giastica: 体操> <Musica: 音楽> <Judo: 柔道>と
3つのクラスにも参加していて、公立ながらなかなか充実しています。


何よりよかったなぁと思えるのは、
園に行って朝ちゃんと"ボン・ディーア(Bom dia! : おはよう)と挨拶できたり、
先生やお友だちにベイジーニョ(Beijinho: 頬にする小さなキス)を交わせたり、と
ラテンの国ポルトガルらしいコミュニケーションを自然にできるようになったこと。
そして、栗色の髪の毛の子も、金髪の子も、アフリカ系のちりちり頭の子も、
みーんな「おともだち」として、平等に接する心の土台ができたこと。
いまや世界はひとつですものね。

そうそう、上述のベイジーニョと呼ばれる頬へのキス。
ポルトガルでは、子どもや恋人たちだけではなく
大人の友人同士(男女問わず)も、大人になった親子も
会ったときとさよならするときに必ずこのベイジーニョをするのですが、
これはとってもいい習慣だなぁといつも思います。
普通の大人の友人同士の場合は直接唇でキスこそしませんが、
頬と頬を合わせるときに(左右1回ずつします)唇でキスの音をさせ、
相手に対する親愛の情を表すのです。
初対面でも「これからよろしくね」の挨拶がわりにベイジーニョします。

相手に心の垣根を作らず、より親しい気持ちを持てるようになる
このポルトガル式挨拶。かわいらしくてとっても好きです。