思わぬ出会い
プリン
にもいろいろあるけれど、
私が好きなプリンは、上のキャラメルソースが適度に沁み込んで、
その上カタチが非常に整った、焼きプリンのようにしっかりとした硬さが残る、
いわゆる懐かしいプリン
です。
最近は、滑らかなプリンやとても柔らかすぎるプリンが多く、
パステルのプリンが出た頃には、プリンの概念を覆すなんて流行っていたけれど、
概念を覆したらいけないよね~(それはそれで、もちろん美味しいよ)
プリンはプリンできちんと存在しているから…さ。
ところで2年半前、新婚旅行で行ったイタリアローマで、
スイーツ好きの栗坊っちゃんがデザートに、私より先に、プリン
を注文しました。
あ、取られたと思いながらも、同じものだと面白くないので、私はティラミス。
出てきたプリンは、まさに私の理想通りではありませんか!!
これなら私もプリンが良かったと思ったけれど、ティラミスを注文したので、
私の前にはティラミスが…。
でもやっぱり少し味見がしたくなったので、栗坊っちゃんにお願いしました。
代わりに私のティラミスもいいよと言って。
プリン
を一口食べたら、思わず目を閉じて、
舌に広がるキャラメルソースの苦みの後に、甘さの効いた硬さが残ったプリンの固形が、
とけることなく舌の上で、苦みと甘みの贅沢過ぎる競演をしているではありませんか!!
これが、プリンだ----!! ![]()
久しぶりに出会った理想のプリン
に、すっかり理性を失って、
思わず1/3くらい食べてしまいました。
栗坊っちゃんの視線
に気がついて、我に返ったくらいです。
アルコールが苦手な栗坊っちゃんは、ティラミスの強めだったリキュールが合わなかったらしく、一口の味見で、残してくれていました。
彼から一言「プリンもう一つ注文する?」って聞かれたけれど、
お腹もいっぱいだったので止めておきました。
本当は栗坊っちゃんが、丸いプリン
を一つ食べたかったんだね。
ごめんね
、その時余りのショックで気付きませんでした。
![]()
そして、去年のクリスマスに行った栗坊っちゃんお気に入りのイタリアンで、
シェフおすすめコースの最後に出てきたデザートが、プリン
。
あれ?どこかで見たことのあるカタチ。
決してその場で崩れそうにない、きちんと整った綺麗なプリンのカタチ。
キャラメルソースも適度に沁み込んでいます。
もしや?!
ゆっくりと口に運び、目を閉じてみました。
苦みの効いたキャラメルソースが舌を刺激して、そのあと優しい甘さのプリンの硬さを感じます。
あ、苦みと甘みの競演だ!!
一瞬にしてイタリアローマの景色がフラッシュバックしました。
思わぬ出会いに、メインの牛フィレを忘れるくらい…。
うれしくて、しばらく噛まずに舌の上でその競演を楽しみました。
15分
くらい、プリン
を食べていました。
帰り際シェフに、プリンがとても美味しかったとお伝えしたら、
彼が20年程前ローマで修業していた頃、
そのホテルのレストランに50年以上前から伝わる伝説のプリンレシピで、作ってくれたそうです。
ほ~、それで~。
シェフも久しぶりに作ったと言って、少し照れ笑いをしていましたが…
しかし、めちゃくちゃ美味しかった。
「またプリンを食べに来ますね」って言ったら、
「来てくれたら、また作ります」とおっしゃってくれました。
(ここは生パスタも美味しいです!ちなみに。)
富士市にある、小さなアットホームなイタリアンレストランでの、思わぬ出会い…。
楽しみが一つ増えたことも、嬉しいです![]()
cobito
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