「うつ」。最近ではよく知られるようになったこの言葉も、
私が若い頃(いや、今でもこころは若いつもり笑)には、実際にどういうものかを知っている人は少なかった。
偏見が強くあったように感じる。
そして、私自身の中にもその偏見が強くあった。
だから、はっきり自分が「〇〇病」ですと言われたわけではなかったけれど、家族に連れられ、精神科から出された薬を飲まされた時は、抵抗したし、受け入れられなかった。
家族の言葉もトゲとなって刺さった。
今では私が何か言わなくても、時の流れと共に、家族の理解が変わったけれど、
一度刺さったトゲはなかなか抜けることはなくて、大変だった。
(産後再び家族と向き合う場面をもらったことで、ある意味でのあきらめと、愛されていることをあらため振り返り、感じさせてたような時間に思う。ずいぶん散々いろいろ…の上にて。笑。)
そもそも私自身、看護師として働いていたにも関わらず、心理学を学ぶまで、
「うつ病」と「うつ状態」の違いも知らなかった。
「うつ病」は、先天的にセロトニンという物質が足りない病気を抱えた方。
「うつ状態」は、ストレスなどの要因があったことで、セロトニンが足りなくなり、うつな状態になっている方。
医学的にはもっと細かな説明があるのかもしれないけれど、学びの際に精神科のDr.に聞いた説明↑。
何にしろ、脳に必要な物質が足りていない状態。
食事で、サプリ、また休息やそもそもの要因を取り除くことで、状態が改善することだって充分にあると私も思う。
でも「今」つらいんだよね??
つらいからこそ、悩んで、苦しんで、無気力になったり、助けてっていう状態の中で必死で耐えているんだよね?
でも、過去の私が思っていたように、
薬への偏見は今でもとっても強いかもしれない。
「薬飲まずに私は治したけどね。」
「できることなら飲まない方がいいじゃん。」
「薬って飲んだらずっと飲まなちゃいけなさそうだし、それってどうなのかなって思って。」
っていう言葉。
だから何??
って思う。
飲んだ事ないのに、飲み続けたこともないのに、決めつけてるじゃんって思う。
そういう私もそうだった。だから頑なに抵抗してた。
でも飲んだことがある私に言わせてほしい。
時間はかかったとしても、飲まなくてよくなる状態(勝手に自分で見切りをつけるのとは違う)になる場合だってあるし、
薬飲んだからって、風邪薬や頭痛薬などと変わらない部分が多いよ。←あくまで私の感想。
和らぐことはあっても、魔法の様にすぐに効くわけでも、1回ですぐに治るわけでも、人(性格)が変わるわけでもない。
頭痛薬とかは、すぐ効く場合もあると思うけど。
もし、すぐにうつ状態から脱することができるなら、
うつであんなにたくさんの方がなくなるだろうか?
可愛い子どもを残して死ぬことを選ぶ母親が、そんなにたくさんいるのだろうか。
(産後うつで亡くなる方は、女性のうつの方の1/3の割合もいるそうだ。)
飲んでたって、死にたくなることは往往にしてある。
薬が全てを解決してくれるのなら、私は友を失わなかったと思う。
でも、全てを解決してくれなくとも、
風邪薬や頭痛薬などと同じように、
高血圧の薬や糖尿病の薬などと同じように、
状態に合わせて、力を借りてもいいんじゃないかって私は思う。
頼ることがそんなに悪い?
「もっと頼ったらよかったのに」
「もっと頼ってくれたらよかったのに」
と亡くなってから、人は言う。。
「薬じゃない方法がいいんじゃない??」って、
その人の愛で真剣に考えてくれていることもあると思う。
でも、その愛を、別の形を認めるという形にもかえてもらえたら、わたしは嬉しいな。
どんな方法であれ、
その人が安心できる状態が1番だと思うから。
ひとりきりで闘うんじゃなく、自分の身体の状態を話せる場、頼ることができることって大きい。
自身の環境ややり方をすぐに変えることができたなら、それはそれで安心できる場を作ることはできると思うけれど、
それにはエネルギーがいる場合もある。
そのエネルギーが蓄えられる時間の間、相談できる場所、自分の身体を客観的に診てくれる場所、
それがあるのとないのでは安心感が違うように思う。
でも、勇気いるよね。怖いよね。
でも勇気の先に、少しでも今よりほっとできる場があるとしたら。。
最初はモヤモヤ、ザワザワは多少、けっこうあるかもしれない。
だって、初めて場所、初めてのことだもん。
かといって、
薬が、精神科が、全てだと言いたいわけじゃない。
良い部分とそうじゃない部分はあるから。
でも物事ってすべて両極があるように思う。
肩肘張って、1人で何かしらの方法で、がんばったとしても、どちらもあるから。
時間がかかるとか。しんどいとかね。
ただ、勇気を出して行った場所で、
自分の何かが受けとめてもらっていないと感じたら、
別の場所を探すことをおすすめするし、
どこに行ったらいいか悩んでいる方で、わりと近くにお住まいの方は直接メッセージをくだされば、私がお伝えできる範囲で何かしらお伝えできたらと思います。
あと、私から伝えたいことがもうひとつ。
もし薬が処方されて、それを
「飲むと決めたら、信じて飲む!」
のがおすすめです(*´ー`*)
身体に合わなかったら、身体が教えてくれるよ。
強すぎるとか。
それを伝えやすい先生を選ぼう!♪
薬の内容は違うけれど、
ある事で数年前にバセドウ病が分かって、
数値がものすごく高かった時に、なかなか薬が効かなくて。。
その時、私は、
「なんで、今、私にこんな病気が?」とか、
「薬なんて飲みたくないのに‼︎ 」
「なんで効かんの?」
って思って飲んでて。
でも、、 あれ?? 、、
ふと、「この薬自体はなんも悪くないのにな。」
って。
そう思ってから、
「今までごめんね。〇〇(薬の名前)ちゃん、いつもありがとうね〜♪」
って、飲むようになったら、
数値が下がりだしたんですよね。
そのおかげで、手術しなくても良くなって。
(手術するしないは状況やその人の好み。私はしたくなかった。)
↑
これは、あくまで、たまたまかもしれないけど、
ひとつの情報として。
わたしが、
伝えたいことは、ただただ、安心できる瞬間を
一瞬でも。
ということ。
「いいんだ。」
を感じてもらえたら、それで。
あとは、あなたが想うままに。
読んでくださって、ありがとう。
ホッとする瞬間があなたにたくさん訪れますように☆