成人式の着付け、無事に(?)終わりました。
新成人の皆様方、おめでとうございます。
私の着付けが人生一度のハレの日の(何かあったな^^;)
よい思い出になったらいいのですが・・・
先日ネットのニュースの見出し?広告??で
こんなタイトルの本を見つけました。
フリージャーナリストの菊池正憲さんが書かれた本です。
国会の速記者さんはお仕事の仕方等々私がやっているのとは
ちょっとチガウとはいうものの
同じ速記を仕事にしている者として(おこがましいのですが)
興味があって、早速図書館で借りてきました。
これによると、
明治23年に開かれた衆議院、貴族院の初議会から
速記者が導入され、以来ずっと国会の会議録をつくり続け
そうして、あの東京裁判のときも
速記者さんたちが裁判記録を綴り続けたそうだ・・・
等々とても興味深くて一気読みしました。
でも録音機器や音声入力機器の発達とその導入によって
人力による速記の未来は明るくないと書かれていて、
「ん?この本はいつ出たんだろう」と思ったら
2010年発行なんですね。
(だって今やすでに明るくないからね^^;)
完全になくなることはないだろうと思いながら
私もずーーっとやっているわけですけど、
お仕事量は目に見えて減っていることはまぎれもない事実
音声入力したところでそのままでは読めるモノにならない
ヒトがしゃべってるのをそのまま文章にしても読めるモノにはならない
「記録として残すためには
やはりヒトが手を入れなければ」
という部分で速記者は必要だ!!という思いのもとに
私もお仕事続けているのですが、
(ていうか、依頼があるから続けさせていただいております^^;)
でも実際現場に行って速記する仕事って
ホント少なくなりました。
速記者席があるから速記しているけど、
実際はICレコーダー置いてるから
速記しなくてもいけちゃうんですよね・・・
でも速記しといたほうが後の反訳
(速記したものをだれでも読める文字に戻すこと)はしやすい。
録音した音声を聞きながら起こすことが多い昨今ですが、
速記原稿があったほうが後の作業がしやすいのは確かです。
それに私なんかの仕事だと、話し言葉そのまま原稿に起こすよりも
整文(話の内容や意味を変えずに文章を整えること)して
出すことが多いので、
速記の段階で要らない言葉「あのー」とか「そのー」とか
意味ない繰り返しとかetc.etc.要らない部分を切り捨てたり
段落を整えておいたりできるからです。
昔々手書き原稿を出していたころに比べたら
訂正とか挿入とかはものすごく簡単にできるようになりましたが。
(昔々は消しゴムで消して書き直していた・・・泣)
あれ、なんかチガウほうに話がいってしまいましたが、
そんな10年も前の本がなぜ今?というと、
中曽根元首相が昨年亡くなって、
中曽根さんのエピソードがこの本の中で
当時の速記者さんによって語られていたからみたいです。
いや、中曽根さんだけでなく、
国会の速記者さんたちだけが見た
政治家さんたちの素顔や議場の情景は
とても興味深かったので、
よろしければぜひ!!